中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

2015/10/09(金)02:23

第11回 エコ茶会 直前情報-(3)茶席の進化、始まります

お茶のイベント・勉強会など(170)

<茶席数増加!ツーコイン茶席、スタート> 開始以来、初めてだと思います。 今回は茶席のラインナップに大きく手を入れました。 これまでの「ワンコイン茶席」は引き続き残りますが、淹れ手常連の方々には主に「ツーコイン茶席」にチャレンジいただくことにしました。 「ワンコイン」と「ツーコイン」の二本立て。 これが今年のエコ茶会の茶席です。 #工藤先生の「師弟対決!」も入れると、三本立てですね。 茶席の数自体もワンコイン茶席6席にツーコイン茶席8席の合計14席。 毎回、最大で70人の方が同時にお茶を飲むという、ちょっと凄いことになっております。 「ワンコイン」と「ツーコイン」がどんな席なのかは、導入に至った経緯をご説明しておく必要があるかな、と思います。 <東京のお茶会事情> エコ茶会、始まった当初は中国茶のお茶会というのが本当に珍しい時期でした。 淹れ手の方もまだまだ少なく。茶席自体も(今から考えれば)かなり素朴な茶席がメインでした。  ※写真は第2回のエコ茶会より。原点です。 ところがここ数年、東京ではお茶会シーズンになると毎週どこかでお茶会が開かれており、日程が重なることも多々あります。 インストラクター資格や茶藝師資格を取得した方が増え、そうした方々がこぞって「お茶会」をやっているという事情もあると思います。 淹れ手ができる人の数が増えたので、お茶会が増えた、と。 で、お茶好きさんは、淹れ手になったり飲み手になったりをかなりハイペースで繰り返している(た)方が大変多いように思います。 双方の立場で場数を踏むことによって、淹れ手の方はどんどん技術(淹れ方だけで無く、空間作りやトーク力など)を上げていかれていますし、飲み手の目も肥えてきています。 なので、最近は結構先鋭的なお茶会になってきて、初心者さんにはハードル高いわー、と思うことも。この現象は東京だけかもしれませんけど、良い面も悪い面も含めて、(中国茶の)お茶会シーンの進化速度は、かなりのものだと思います。 <この状況でエコ茶会は?> 翻って、エコ茶会です。 周囲の状況が急速に変わっている中にあって、「今までのワンコイン茶席一本勝負なスタイルは、果たしてどうなんだろうか?」という問題意識は、ここ数年ほど感じていました。 まず、普段はハイスペックなお茶会をやっている方に、エコ茶会だけ500円で淹れさせるのは・・・というのもあります。 極端に言えば、プロ野球選手に草野球に出てもらう感じなので、ちょっとこれはどうなんだ、と。 折角の技術やキャリアがあるのですから、もっと腕を存分に振るえるような舞台を用意して、そこを担当してもらうようにしないと勿体無いな、と思うんですね。 きちんとした場所さえあれば、エコ茶会で、来場者の方にもっと違った体験をしていただけるんじゃないか、と。 また、初めての淹れ手の方をお迎えしようと思っても、「あんな高名な方々と同じステージなんて畏れ多くて・・・」と断られることもありました。 飲み手の期待値が経験豊富な方のレベルに合わさっていると、初めての方は淹れづらいというのは確かにあるな、と。 その一方で「ワンコイン茶席で淹れたいんだけど、どうしたら淹れられるのか?」という問い合わせも増えてきました。 今までは結構慎重に選んで、基本的にはこちらからお願いしていたんですね。 淹れ手の方の肩書きとかでは無くて、技術+パーソナリティ。 それが分かる方か、よほど信頼の置ける方からの紹介ではないと、ちょっと安心してお任せできないな、というのがありました。 長い行列に並んで、ようやく席に着いてみたら、あまり気持ちよくお茶が飲めなかった、ということになると、来ていただいた方に大変申し訳ないので。 ただ、こういう声をかける基準って、具体的に見えるものではないのですよね。 なので穿った見方をすれば「一部の人たちしか、淹れ手はできないんだ」みたいに思われるのも、ちょっと困るな、と。 エコ茶会の趣旨をしっかりご理解いただいている方であれば、ぜひ淹れ手側でもやってくださいよ!というのが基本的なスタンスなので。 矛盾するように聞こえるかもしれませんが、「より多くの方に淹れ手の門戸を開きながら」「今までの雰囲気や提供水準は極力維持し」「かつ技量の高い方には、より腕を振るえる活躍の場を提供したい」という結構な難問があるんですね。 会場の制約から問題を先送りしていた感はあるのですが、会場も変わったことですし、今後数年かけて、この難問に挑戦していきたいな、と思っています。 今年はその1年目なので、今までの流れを維持しながら、ちょっとシフトチェンジをした感じです。 会場も変わったばかりなので、一気に変え過ぎると不安定になりますからね。 <一歩進めたツーコイン茶席> まずはできる範囲の第一歩として、ツーコイン茶席を設けることにしました。 システムなどはワンコインとほぼ変わりません。「時間が10分長くなった」のと、「お茶にかけられる予算が増えた」のが大きな違いです。 会場も隣だし、机の大きさも変わりませんし、椅子も特段ゴージャスだったりはしません(笑) 基本的には、エコ茶会やあちこちのお茶会で実績十分な淹れ手の方に、ワンランク上を目指してやってみて下さい、ということでお話ししてあります。 ワンコインから1つ上の段階に「進級」してみましょう、という感じですね。 ・・・といっても、今までのワンコイン茶席も、淹れ手の方は全力投球で、かなりのグレードでした。 それを越えるのは大変だとは思うのですが、優秀な淹れ手の方ばかりなので、きっと期待に応えて下さると思います。 今までだと「本当はこのお茶を淹れたいんだけど、予算オーバーだな・・・」とリミッターがかかっちゃうこともあったのですが、これで選択肢がかなり広がると思うんですよね。 時間も30分だと慌ただしい感があったので、40分に少しだけ延長。 この10分の延長は結構大きいです。話が盛り上がって来たタイミングからまだ少し話せる、というのは意外と良いのではないかと。 なにより、良いお茶をじっくり長く楽しんでいただけるのではないかと思います。 <ワンコイン茶席は公募主体に> 一方のワンコイン茶席ですが、こちらは今後は公募を主体にやっていきたいと思います。 エコ茶会、「お茶好きみんなで作るイベント」がモットーなので、門戸は広く開いていきたいのです。 ただ、門戸を開くからと言っても、飲み手の方にきちんとした美味しいお茶を淹れて提供し、かつエコ茶会の趣旨に沿って、淹れ手と飲み手の方がともに楽しく飲める雰囲気を作れる方で無いと困ります。 一方的に自分の自慢話をするとか、人の持ってきた茶杯にケチをつけるとか、そういうことでは楽しくないので。 本来ならば、明確な審査基準?でもあれば良いのかもしれませんが、主催者側に審査をするような能力は無いので、今回は色々なお茶グループや教室の方に推薦いただき、その方々にお願いすることにしました。 結構、カラーが出て面白いのではないかと思います。 中には、まだまだ淹れ手修行中の方もいらっしゃるので、少し行き届かないところもあるかもしれません。 ワンコイン茶席は、元々そんな感じの席だったので、原点に戻る感じですね。 なにしろ、かつては私が淹れ手をやっていたぐらいですからw (←今、考えると冷や汗ものですね・・・) ・・・とはいっても、ワンコイン茶席、ベテランさんも中には隠れております(笑) 色々と厳しい方は、そういう方を選んで座るか、ツーコイン茶席に参加されることをお勧めします。 茶席は、ワンコイン、ツーコインとも当日券のみです。 おそらく恒例の行列になると思いますが、あまりに長くなった場合は、最大30分早めて発売します。 延々待ち続けるということにならないよう、極力努力します。 なお、ワンコイン茶席券を買う列とツーコイン茶席券を買う列は別の列になりますので、今のうちに茶席一覧をダウンロードして作戦を2パターンぐらい練っておき、当日の行列の様子を見て切り替えるのも手です。  初めて会ったはずの淹れ手の方や同じ飲み手の方と、いつの間にかコミュニケーションが取れるのが、エコ茶会の茶席の醍醐味です。 行列はすると思いますが、初めての方は是非挑戦してみて下さいね! 第11回 地球にやさしい中国茶交流会 10月10日(土) 13:00~17:00 10月11日(日) 10:00~16:00 東京都立産業貿易センター・台東館 http://www.ecochakai.jp/ にほんブログ村 14席もあると目移りしますよー

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