シンデレラマン
アメリカンドリーム。サクセスストーリー。米映画の王道。誰でも楽しめて、ふつうに感動する。おしまい。・・・これだけじゃあ、あんまりだからもう少し詳しく書く(汗)。まるでひねりはないものの、つくりはとても丁寧。貧困の描写とか、息子との約束とか、マネージャーの献身的な友情とか、随所に魅せるシーンが効果的かつ緻密に無駄なく展開される。中でも、クライマックスでボクサーの主人公が最後には勝つのだろうとは思っていても、いや本当に殺されてしまうんじゃないかと思ってしまうほどの迫力はすごかった。そして、何よりこれが実話だということ自体がすごい。でも、正直、涙を流すほどでもなかったな~あまりにもフツーの展開ということもあるけど、チャンスを掴んだ主人公がぬけぬけと「この国は素晴らしい」とぬかしたのに興醒めしたので・・・。このいかにもアメリカ的なのがハナについて素直に受け取れなかった。でも、この映画、アカデミー最有力らしい。そうか、そういうものなのか・・・