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カテゴリ:朝野家 香りの散歩道
あしひきの山橘(やまたちばな)の色に出(い)でよ 語らひ継(つ)ぎて逢ふこともあらむ 赤い色の実をつける山橘のように、思いをはっきり態度に出しなさい。そうすれば、人から人へ語り継がれて、あの人に逢えるかもしれませんよ・・・と、恋する人の背中を押してくれるような歌です。この場合の「語らひ」は、噂話ということでしょうか。 秋から初春にかけて、真っ赤な実をつける山橘は「十両」とも呼ばれ、お正月の縁起物として飾られることが多い植物です。緑の葉っぱに映える赤い実を見て、恋する気持ちの意思表示をイメージした万葉人(まんようびと)の感性には、ほれぼれしませんか。 あしひきの山橘の色に出でよ 語らひ継ぎて逢ふこともあらむ さて、今年の歌会始ではどんな歌が披露されるのか、楽しみですね。 また朝野家ホームページ「朝野家・香りの散歩道」のバナーからもお聞きいただけます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年01月10日 07時00分09秒
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