それは、範囲が広すぎる。
以前なら、ワイドショーや雑誌の見出しで、なんでもかんでも「美人」とつけちゃうって傾向があった。正直、人並み以上であれば誰でも「美人」って感じで、「美人OL」とか「美人女流作家」とか。実際に本人を見てみると、「???」ってことがしばしば。最近、それにとってかわるのが「イケメン」だな~、と思う。誰でも彼でも「イケメン社長」「イケメンシェフ」って感じで、これまた、実際は「???」ってこと、多し。もうちょっと、使う範囲を絞ろうよ、と思う。それから、このところやけに広範囲で使いすぎだろ、と思うのが、「アラフォー」である。35歳から45歳の女性なら、誰でも「アラフォー」って感じで、いくらなんでも、35、6は「30歳代半ば」だし、44、5は「40歳代半ば」だと、私は思うんだけど。”アラウンド”という言葉のニュアンスからしてもそうだし、バブルの絶頂に社会に出た40歳ちょうどの人と、バブルがはじけた直後に就職活動をしなければならなかった38歳の人では、人生や社会に対する姿勢やら、生活パターンやら、結婚しない(もしくは、できない)理由やらは大きく違うはずで、それをひとつの世代としてくくってしまうのは、ずいぶん乱暴な話だと思うのだ。今日も、ワイドショーで44歳の女優を「アラフォー」と表現していて、やっぱりそれは違うんじゃないかな~、と思ったしだい。