演歌が売れないのは(ホントに売れてないのか?)
ベトナムに来て日本のテレビが見れるようになってから、以前見てたBS-TBSの“昭和歌謡ベストテン”をまた見るようになった。(日本にいた時はBSは見れなかった(^_^;))この番組、主に流れるのは自分よりもまた一昔前くらいの世代が聞いてた曲、昭和30年代、40年代の曲が多いので、リアルタイムでは聞いてない曲が多いのだけど、以前見てたのは3,4年くらい前で、それから3,4年経つと、当時も既にまぁいい年だった往年の歌手がさらにその年月分だけ年取ってて、ちょっと大丈夫かと心配になるような人も中にはいるし、さすがにそういう人たちの歌声を今さら聞くよりも、当時の録音をSpotifyででも聞いてた方がいいので、一番は関根勤さんのトークが面白くて見てるようなものなので、じきに飽きるんじゃないかと思いながら見ています。さて、この番組、曲によって今の本人が歌う場合と、当時もしくは以前の録画を使う場合と、現役の歌手が代わりに歌う場合があるのですが、現役の歌手というのは大体演歌の歌手が出て来るのがほとんどである。まぁ、歌う対象の昔の曲がそんなのが多いから極めて正しいのであるが、ここでそんな現役演歌歌手の歌を聞いたり、あと、紅白でもいくらか演歌歌手の曲を聞いたりして思うことは、現状演歌がダメであまり売れないのは、いい曲を作れる人がいないからだと思う。歌い手には悪くない歌い手がいると思うのだが。まぁ、かといって歌い手も優等生的なキャラばっかで、昔の北島サブちゃんや森進一なんかのように個性のある歌い手は少ないですけどね。新しい演歌の曲を聞いても、最近のヒット曲を聞くのと同じくらい感じるものがない。どっかにいい演歌の曲を書ける人はいないものだろうか?ヒントになるのは、ちょっと古いけど、ジェロの“海雪”とか、氷川きよしの一連の曲なんかだと思う。ジェロのこの曲はサビのところでの転調とか、正式な(?)演歌のフォーマットに乗ってるかはビミョウなところだけど、いい曲だと思う。この曲は作詞が秋元康だけど、まぁ詩はあんまりどうでもいいとして、作曲は宇崎竜童でありました。リュードーさんは間口が広いね。まぁ、こんな感じで、“演歌作曲家”に拘らず、既存の演歌フォーマットからもある程度の逸脱は許容して考えていけばいいのかな、と思いますけれども。いや、さっき、“誌はどうでもいい”って言ったけど、やっぱどうでもよくないな。演歌は詩までフォーマットが決まってるようで、女性歌手の歌詞は判を押したように“耐える女”“忍ぶ女”。 今どきそんな女性像は共感得ない、ってのね。 この辺もアップデートする必要がありますな。そうそう、あと、“演歌は売れてない”って言ったけど、実はそれもホントかわからない部分があって、少し前に、“天才少女演歌歌手”が20歳過ぎに大きくなって取材を受けてるのを見たのだけど、自分にはその当時そんな名前を聞いたかな?くらいの記憶しかないくらいのその歌手が、その歳で既に地元に立派な御殿を建てて親と住んでいた。いや、ホントにデカくて立派で、あんまり名も知られて無いと思うのに、こんなに稼いでるんだ、と。演歌歌手っていうのは、メディアで取り上げられることも少ないし、ヒットチャートには出て来ないし(ヒットチャートっていうのは一時期にガーッと売れないと 上位に入って来れないので、演歌の売れ方とは合わない。)ファン以外にはあまり名前も知られてないけど、実はコンサートやディナーショーとか、そういった“ファンだけに向けた”場所で地道に儲かっているのかもしれない。※純烈の曲なんかは、私には刺さらんけど、 人気はあるそうな。まぁ、純烈あたりだと 曲よりもメンバーのキャラの人気かも しれないけど。彼らもどのくらい稼いでるんだろうなぁ。