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2006/07/12
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カテゴリ:シロップ日記
俺という猫がありながら、
ニンゲンねえちゃんが子猫を拾ってきた。

モノレール駅近くの道路を車で走っていた時
道路の真ん中にいきなり2匹の子猫が現れたんだそうだ。
ねえちゃんは慌てて車をとめた。
いや、一応ハザードを出し合図をして横に車を寄せたらしいけど
今から思えばよくあんな交通量の多い道路で猫二匹を捕まえられたもんだ。
その道路は立体交差していて、高架の上だから
どうしてこんな所に子猫が迷い込んだのかわからない。
むかし、走っている車の窓から猫を投げ捨てた人がいたらしい。
今回もそれだったら許せない事だ。


とりあえず家に連れて帰ってきたが
子猫達はかなり脅えきって興奮していた。
そして家について車から出す時、
一匹はすごい勢いで暴れ走り去ってしまったらしい。
うちはいなかだけど家の前にすぐ道路があるので
ニンゲンねえちゃんは慌てて探しまわったが結局みつからなかった。

仕方なく一匹だけとりあえず家に連れてきた。
どうやら俺と同じ白猫らしいけど
ぼろぼろによごれきってておまけにガリガリだ。
俺は興味しんしんで近寄って行ったが
ねえちゃんにひきはがされて別の部屋に隔離された。
俺はいじめたりしないのに、全く失礼しちゃう。

ねえちゃんは途方にくれていたが
とりあえず明日にでも病院へいって
里親をさがそうか、と呟いていた。

ぼろぼろの子猫は脅えきってた。
人間なんて大嫌いって様子だし、
こいつらにとったら迷惑な話だろう。
しかし、あの道路にいたら間違いなくノシイカになってたぞ。
俺は無事を祝ってこいつら2人を「ノシ」「イカ」と呼ぶ事にした。
今居る方が一応白だから「イカ」だ。
逃げて行った方が「ノシ」だ。
「ノシ」は無事かなあ・・・

そんな事を思ってうつらうつらしていた真夜中に。
けたたましくイカが鳴き始めた。
淋しいのだろうか。
かなりの大音量だ。

いや。よくきくと外から鳴き声が聞こえる。
ねえちゃんは飛び起きて俺と顔を見合わせた。
外で鳴いている。
ノシだ!

寝巻き姿でねえちゃんは外に飛び出した。
暗闇からうかがっているノシがいる。

家の中でイカもまたけたたましく鳴き始める。
その声を聞いてノシもいっそうけたたましく鳴く。

お兄ちゃーん お兄ちゃああぁぁーーん

ねえちゃんはノシを捕まえようと何度かトライしたが
まったく捕まえられない。
かなり人間を警戒している。

イカを鞄にいれて外に出てみた。
けたたましく呼び合う2人。
ノシは必死でイカに近寄ろうとするけど
人間がいるので、たたっと鞄によっては
猛スピードで去って行く。

お兄ちゃーん お兄ちゃああぁぁーーん
待ってろ!今助けてやるからな!

あらま。ニンゲンねえちゃんはもう全くの悪役。
「卑怯だぞ!お前の狙いは俺だろう!
そいつは関係ない!離せよ!」ってな感じ。

かなり緊迫した空気が流れている。
どちらにしろここは道路に近いので
ねえちゃんは鞄をもって林の方へ移動しノシを誘導した。

待て!どこへ行く!
とノシは叫びながら追いかけていく。
一定の距離を保ちながら。

人間ねえちゃんは葛藤している。
あんな危険な目にあうようなら野良になって欲しくない。
だけど、ノシを捕まえるのはかなり困難だ。
それに捕まえても、こんな嫌っている人間のもとで
過ごすのが本当に幸せなんだろうか?
それになにより、こいつら2人はずっと一緒に
なんとかやってきたんだろう。
これからもこの2人で貰ってくれる人はいるんだろうか?

イカはいよいよ発狂しそうな位に暴れ泣き叫ぶ様になってきた。
ノシもそれを聞いてかますます声を張り上げている。
一瞬だけだったけど、家にいる時にちょっとねえちゃんの膝で
丸くなって甘えたイカが、ねえちゃんにも牙を向きはじめる様になった。
林の中に響き渡る呼び合う鳴き声。

林の中でねえちゃんの鞄の口を握る手がゆるんだ。
イカが大声で泣きながら走って行く。
暗闇の中でしばらく2人の鳴き声が響いていたけど
ようやくぴたりと止んで静寂になった。
2人が合流したんだろう。

ねえちゃんは家に帰ってきてずっと無言だった。
イカのぬくもりの残る鞄をおろし
部屋においたイカの為の食器を片ずけてた。

ねえちゃん。まあ幸せのかたちは色々あるんだよ。
そとねこがいいって奴もいえねこがいいって奴もいるさ。
あいつらは2人でいる事が一番よかったんだよ。

俺は気の聞いた事を言おうと思ったが
俺がじっと見つめるのに気づいたねえちゃんは
「アレごはんやってなかったっけ??」
とご飯とりにいった。
ご飯の事ばっかり考えているわけじゃないんだけどな。
まあ、もらっとこう。
まあ、ねえちゃん元気だせよ。





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最終更新日  2006/07/22 04:24:54 AM
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