3750022 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

遊心六中記

遊心六中記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

茲愉有人

茲愉有人

Calendar

Category

Comments

Archives

Favorite Blog

まだ登録されていません
2017.04.15
XML
カテゴリ:探訪
   古世親水公園
称名寺を辞して、山門前の道を北に歩むと、この標識が目に止まりました。「亀山城お堀わくわく公園」という名称が下に記されています。
 

現在は水辺が公園化されていますが、ここが「外堀跡」の一部なのです。横町の地域です。この外堀の外側に沿った通りをそのまま西に延長していくと「旅籠町通り」「柳町通り」と直線的に繋がって行きます。


道路沿いの少し西側には、この「桜の馬場跡(馬見所)」の駒札が立っています。この駒札から外堀沿いの西側が「桜の馬場」だったのです。
古地図と現在の地図を対比してみますと、「桜の馬場」は東西の道路沿い南側で「突抜町」の区域の大凡北側半分あたりに該当しそうです。  地図(Mapion)はこちらをご覧ください。

外堀に沿う道路を西に進みます。公園の西端には、北に向かう道路があります。角に、「王地山稲荷大明神」への道という標識があります。

多分この朱色の鳥居が見えるところがそれにあたるのでしょう。

更に西に進むと、南北の通りである「春日坂」と交差します。この四つ辻を横断して西に進むと「旅籠町通り」に入るのです。

この四つ辻の所に、「丹波亀山城古世門跡」の駒札が立っています。

第1回目に引用した「亀山城の縄張」図を再掲します。位置関係がわかりやすくなると思います。外堀から城外に出る城門は大手門を含めて5つあり、大手門の東に位置するのがこのあたりで外堀に設けられた「古世門」と呼ばれる城門だったのです。(資料1)

城内から古世門を出て左折し、東に向かうと「桜の馬場」があり、馬廻り関係の藩士の長屋がある居住区でした。逆に、右折して西に向かうと「旅籠町」です。
この辺り築城前は古世村の地分だったところなので、それが「古世門」という名称の由来にもなっているのでしょう。一方、この辺りに本陣をはじめ、旅宿・問屋などが集められたことから「旅籠町」と称されたようです。町並の長さは64間あったといいます。下矢田村の住民を移住させて旅籠町に住まわせたそうです。旅籠町の一筋南は、呉服町通りです。その名の通り呉服を商う者を住まわせたところですが、ここには古世村の村民を住まわせて町並を作ったといいます。(資料2)

旅籠町通りから北への道に右折し曲折した道を北西方向に進みます。

石造黒木鳥居の立つ「形原神社」です。

鳥居の右の柱の傍に見える駒札がこれです。
古地図と対比してみますと、この形原神社境内の西側が現在、府道402号線となっています。このあたりに、南方向の正面大手への出入り口となる城門「大手門」があったことがわかります。

 
 
鳥居の近くに、一対の狛犬像と石灯籠、手水舎があります。

 
 
               鳥居の正面にある拝殿 屋根の獅子口

 
この形原神社は、寛延元年(1748)丹波篠山から亀山に入封した形原松平家の初代松平信岑を主祭神とし、歴代藩主を祀る祖霊社として、明治13年(1880)に創祀されたそうです。また、現在は鍬山神社の御旅所ともなっているそうです。(資料1,3,案内板)



本殿の左側には、稲荷社が勧請されています。


境内の一隅に立つ駒札で、ここが「御館跡」であることがわかります。
この後、神社の西側の府道402号線沿いに歩き、南郷池つまり外堀の西端側に向かいます。

途中「御作事跡」という駒札が目に止まりました。
再び中央図書館、亀岡会館前を通り過ぎ、亀岡市中央公民館の建物を廻り込んで、

 堀端に下りました。


堀畔に「五社大明神」の額を掛けた朱色の鳥居の立つ小社があります。

 
                   
堀沿い、つまり南郷池沿いに東に向かうと、この「南郷地蔵」と「エノキ」の巨木があります。
 
これが南郷地蔵の近くから、現在に南郷池の東方向と西端方向を眺めた景色です。

堀端を東に歩むと、探訪の出発点に戻る事になります。
         
南郷公園の鯱像の所に戻って、今回の探訪が終了しました。

この地図のオレンジ色の番号26:亀山城外堀(古世親水公園)、13:形原神社、27:王地山稲荷大明神の場所を示しています。そして、赤丸を追記した辺りの南郷池畔に南郷地蔵とエノキの大木があります。そして、番号5の南郷公園に帰着するのです。(資料4)

ご一読ありがとうございます。

参照資料
1) 「京都の歴史散策 32 ~亀岡を歩く~」 龍谷大学REC 講座レジュメ
    2017.3.9 龍谷大学非常勤講師 松波宏隆氏 作成
2) 『京都府の地名 日本歴史地名体系26』 平凡社  p332-339
3) 『京都府の歴史散歩 下』 京都府歴史遺産研究会編  山川出版社 p134-135
4) 亀岡市城下町観光案内板 「明智光秀ゆかりの城下町めぐり」掲載地図

補遺
鍬山神社  :「亀岡市観光協会」
鍬山神社 ホームページ

      ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)


探訪 京都・亀岡を歩く -1 JR亀岡駅、南郷公園(亀山城跡北側外堀周辺)へ
探訪 京都・亀岡を歩く -2 亀山城址の見学 へ
探訪 京都・亀岡を歩く -3 北町地蔵院・大円寺ほか へ
探訪 京都・亀岡を歩く -4 穴太口・外堀跡・秋葉神社・旧山陰街道と町通り、心学持養社跡・宗福寺ほか へ
探訪 京都・亀岡を歩く -5 京町天満宮・古世地蔵堂・羽衣山鉾・毘沙門堂・聖隣寺・宗堅寺・御土居・称名寺 へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.04.16 00:18:00
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X