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遊心六中記

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2017.11.13
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カテゴリ:探訪 [再録]
​​​​348
これは「夏木の庭」と「松の庭」の境界となっている桂垣です。小川の幅が広くなり蛇行を重ねながら池に繋がっていきます。隣り合う庭の境を鯉がゆったりと往き来している姿はいいものです。
         

「松の庭」は瀬戸内地方のアカマツ林をイメージした庭園なのだそうです。(資料1)
 
 
         
「松の庭」は「花の庭」との間に、筑地塀と垣根をその境界としています。通路に沿っていくと「松の庭」の南側にオープンな開口部があり、「花の庭」に導かれます。「花の庭」から見れば、庭の北辺になります。
 
     
「花の庭」のほぼ中央には「花笠亭」と称される四阿があり、その周囲には季節に応じて咲く花が変化していき、その折々の見頃の花を楽しめるようです。江戸時代に親しまれた山野草が植栽された庭園になっています。
 
        
        訪れた時に咲いていた花々

「花の庭」の南辺は、好古園の入口前の道路に面しています。
 
こちらには門がありますが閉じられています。
その傍に、「メグスリノキ」が植えられています。
 
黒田官兵衛の祖父が黒田家再興の礎となる財を生み出す手段となった黒田家伝来の目薬の原料となる樹木です。こんなところで実物を見られるとは思いませんでした。
      


好古園を出るときに入手したリーフレットの一部を切り出して、引用させていただきましょう。(資料2)

門は閉じられていますので、「花の庭」を一周して、元の開口部に戻り、「松の庭」にある「長屋門」から次の庭に向かいます。
 
                       長屋門を庭側から眺めたもの
        
                         長屋門を屋敷が面する道路から眺めたもの

長屋門から外に出ると、道を隔てて右斜め前に「築山池泉の庭」の門が見えます。
右の写真は、この門の前から好古園の入口前の道路への南端に設けられた柵と屋敷町の間の道路の景色です。時代劇のロケ地としてピッタリの雰囲気です。

門をくぐると、その先に姫路城が聳えています。瓢箪形の池で、中央の細くなったところに大きな石で飛び石の渡りが作られています。

まずは門のところから左折して「竹の庭」を見にいきました。この「竹の庭」も一巡して、「築山池泉の庭」の門から退出することになるからです。
 
「築山池泉の庭」の池泉を回遊するための通路

「竹の庭」を一巡する通路です。

     
「竹の庭」の南東区域と、ここにも「花の庭」同様、門は閉じられていますが、好古園の入口に通じる道路に面しています。
この庭には15種類の竹類が植栽されているそうです。

庭中央に築山がありその上に、八角の和傘をイメージしたとされる四阿「聞竹亭」が配されています。

 
       回りには様々な種類の竹が見えます。
       
               
竹林の七賢人がこの四阿に集まれば、どのような論議・談話が繰り広げられることでしょうか。
竹林を渡る風に竹を聴き、俗世をひととき離れて別世界に遊ぶ思索の旅には良い四阿です。
日帰り観光ではその余裕もなくて、さらりと吹き過ぎる風のごとくに、一巡し、「築山池泉の庭」に戻りました。
 
       
       池を南側から眺めた景色

池端に近づくと、池の北側で池上にせり出す形で作られた茅葺(かやぶき)四阿「臨泉亭」が木立の間に見えます。

              門の近くまで戻って来て、改めて眺めた臨泉亭と姫路城
この池泉を回遊する時間がなかったので、詳しく見られませんでしたが、「池の北側に亀を、南側には鶴をイメージした岩島を配しています」とのこと。私には再訪の折の探訪課題がここでも残りました。
好古園を訪ねられたなら、お見逃し無く、池を廻ってみてください。


最後になりましたが、好古園の前からの眺めをこの項の締めくくりと致します。



つづく

参照資料
1) 姫路城西御屋敷跡 好古園」パンフフレット 入園時にいただいた資料
   ​こちらからダウンロードすることもできます。
2) 好古園の管理事務所のところで入手したリーフレット
 下部には茶室「双樹庵」広間の欄間についての説明と写真が載っています。

【 付記 】 
「遊心六中記」と題しブログを開設していた「eo blog」が2017.3.31で終了しました。
ある日、ある場所を探訪したときの記録です。私の記憶の引き出しを維持したいという目的でこちらに適宜再録を続けています。
再録を兼ねた探訪記等のご紹介です。再読して適宜修正加筆、再編集も加えています。
少しはお役に立つかも・・・・・。他の記録もご一読いただけるとうれしいです。

補遺
メグスリノキ​ :ウィキペディア
メグスリノキ 薬用植物一覧表​  :「e-yakusou.com」
メグスリノキの薬学的研究​  南雲清二氏  星薬科大学
軍師官兵衛にメグスリノキが出演しました!​ :「FUJI GREEN フジグリーン」
「黒田家はなぜ目薬屋なのか?」​ :「Nothing's gonna change my love for you」
   こんな考察のブログ記事を見付けました。なかなか興味深い視点です。

   ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)

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Last updated  2017.11.13 23:27:26
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