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遊心六中記

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2018.11.19
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カテゴリ:探訪
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夕暮れが迫ってきたので、大阪天満宮を後にして帰路につきました。
大阪天満宮を訪れる行程ルートの一つとしてご紹介に加えておきたいと思います。
天満橋は大阪造幣局構内の桜見物で幾度か渡っています。しかし、天神橋を渡るのはこの探訪の日が初めてでした。
橋長210.7m、幅員22.0mでアーチ橋形式の現在の橋は昭和9年(1934)に建設されています。
桃山時代の「文禄3年(1594)に架けられたと伝えられ、当初は橋の名はなく新橋と呼ばれていたが、天満天神社が管理することからしだいに天神橋と呼ばれるようになったという」とか。難波橋、天満橋とこの天神橋が大阪の三大橋と称されるそうです。
天神橋が鉄橋化されたのは、明治18年7月初めの大洪水で淀川筋の橋が流出した直後だと言います。(資料1)
 
これは1910年頃の天神橋だそうですので、「ドイツからの輸入品で長大スパン66mのボーストリングトラスが用いられた」(資料1)というのは、たぶんこの橋のことと推測します。この写真はウィキペディアからの引用です。(資料2)

そして、現在の橋にバトンタッチされたのでしょう。
  
橋を戻り始めた東側河岸と、東側の橋越しに眺めたビル群の景色です。
 東方向の大川の景色
 大川を八軒家の船着き場方向に遊覧船が向かっています。
 
天神橋の中州は公園化されています。昭和62年(1987)に剣先側に設けられたらせん形のスロープというのがこれなのでしょう。(資料1)
         
 


     
船が船着き場に近づいています。

 
         大川の南岸の遊歩道を進みながら振り返って眺めた天神橋
現在の天神橋は大阪の第1次都市計画により完成したもの。「主要部の形式は3連の軽快な鋼2ヒンジアーチで、両端には重厚なコンクリートのアーチを置き、全体のデザインを引き締めている」(資料1)という設計です。
 


 常夜灯に灯がともっています。


 
さらに進むと、この案内碑が設置されています。
 広重画 
 
ここが「八軒家(はちけんや)」で淀川流域の舟着場として随一の賑わいを見せたところです。
江戸時代には三十石船がここ八軒家と京・伏見の間を往復していました。野崎詣や金比羅詣などの船も発着したとか。淀川の貨客輸送の中心的なターミナルだったのです。明治3年(1870)には淀川に蒸気汽船が就航したそうです。明治43年(1910)には京阪電気鉄道が天満橋-京都五条間に開通します。(案内板より)
鉄道と貨物の自動車運送が発展することで、この八軒家の淀川利用の貨客輸送ターミナル機能は終焉となります。
 
これは江戸時代に出版された『浪華の賑ひ』(1855年刊)からの引用です。(資料3)
八軒家から眺めた天神橋が描かれています。天満橋は浮世絵にいろいろ描かれていますが、天神橋は少ないようです。
 
       
そして、今、八軒家は水の都大阪を観光する水上ターミナル、水上交通の拠点として復活しています
正式には「大阪水上バス株式会社八軒家浜港」と称します。(資料4)


          これは『澱川両岸一覧』(1861)からの引用です。
このあたりは「八軒家浜」とも呼ばれますが、なぜ「八軒家」なのか?
この名の由来は天明年間に遡るそうです。「 天明二年十一月六日、江戸幕府が九人の定飛脚問屋に官許の肩書きを許し、後に八軒の定飛脚問屋の株となり、明治五年三月まで続いた。天神橋南詰めの この地を八軒家と呼ぶのはこの定飛脚問屋が店鋪を連ねていたからである。」(資料5)とのこと。

最後に天満橋に絡む浮世絵を引用します。(資料6)
 
葛飾北斎が描いた「摂州天満橋」です。天満橋を渡る天神祭の行列を描いているそうです。(資料6)

ここで、川に面したビルに入り、京阪電車天満駅へ下りて帰路に。
ご覧いただきありがとうございます。

参照資料
1) ​天神橋​ :「大阪市」
2) ​天神橋​  :ウィキペディア
3) ​浪華の賑ひ. 初篇 / 鶏鳴舎暁晴 編輯 ; 松川半山 画図​ :「古典籍データベース」
4) ​八軒家浜港​  まちの灯り  :「関西電力」
5) ​八軒家の由来​  :「八軒家浜」
6) ​摂州天満橋​ :「浮世絵のアダチ版画」

補遺
天満橋​  :「大阪市」
八軒家浜​ ホームページ
大阪水上バス​  トップページ 

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探訪 大阪天満宮細見 -1 表大門・神水舎・本殿と諸建物・大将軍社 へ
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こちらもご覧いただけるとうれしいです。
観照 大阪・造幣局 桜の通り抜け​  ← 2016年
観照 [再録]  大阪造幣局・桜の通り抜け -1​  ← 2013年
  こちらは2回のシリーズでご紹介しています。
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Last updated  2018.11.19 13:53:10
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