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遊心六中記

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2020.12.30
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カテゴリ:観照
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阿弥陀堂門前から眺めた御影堂門。入母屋造り本瓦葺きの楼門であることがわかります。
改めて御影堂門を細見してみました。そのご紹介です。

 
       
        
 
         
門前の南側、北側からまず外観を眺めましょう。
本柱に対して控柱が前後に4本ずつあり、​八脚門​の形式です。三間一戸が古来から一般的な形式なのですが、この御影堂門は三間三戸の形式になっています。門の両側に2階楼上への山廊が設けてあり、二層門の形式です。
 
  
正面楼上には、「真宗本廟」の扁額が掲げてあります。唐草文様の錺金具が輝いています。
   
            門から正面に御影堂が見えます。

 境内には堀が巡らされています。
堀に架けられた石橋を渡って門の傍に歩みます。

 
  
控柱の頭貫は彫りは深いですが簡略な文様です。蟇股も木鼻もごくシンプルな造形です。
 頭貫の上に台輪が設けてあるのが目に止まりました。

 
門の内に佇み、中央部の本柱を見上げると、天井部分が金網で防護されているので、少し見づらくて残念ですが、が彫り込まれています。
 
    
      龍の眼は彩色し描かれているように見えますが、定かではありません。

 
南側の門扉上部の欄間彫刻です。波濤文様が彫られているようです

 
先に触れておきます。門を通り抜けて、境内側から見上げますと、背面にも龍が彫刻されています。
こちらには金色の波打つ龍の髭が目に止まります。

さて、もう一度門扉より外側に戻ります。
 

  
八脚門の控柱の一部の細見です。やはり注目は錺金具です。
四脚門形式の阿弥陀堂門の控柱との違いは、丸柱が使われていることです。
礎盤があり、丸柱の下部が錺金具で防護されていることと、意匠造形は異なりますが獅子像が打ち出されている点は同じです。
 
  反時計回りに
東西南北の方位にそれぞれ異なる姿態の獅子像が造形されています。
各控柱の獅子像を見比べていくのが一つの楽しみです。
現地でじっくりダイナミックな獅子像のどこがどう違うかを観察してみてください。

  
ズームアップしてみますと、京都タワーの展望台部分が金網の先に見えます。

 北端の幣軸個所の装飾彫刻 
 中央部の幣軸の装飾彫刻
本柱錺金具の獅子像 
  
​幣軸の部分には、菊の花がレリーフされています​。よく見ると微妙に変化変転しています。

                       

  
3個所ある門扉は桟唐戸の形式です。これらは北と中央の門扉です。
上部から眺めていきましょう。
                       
 
 
                      寺紋(本願寺抱き牡丹紋)​​​​​​
 
 
扉の強度を増すことを兼ねた金具は機能本位の質実な造形です。
レリーフされている草花は何でしょうか。私にはわかりません。

  
門扉の閂は角柱がきっちりと金属板で補強されています。かなりの強度アップとなるでしょうね。

 
境内側の梁の一つです。草花文様の繊細な装飾彫刻が施されています。

 
境内の北西側から眺めた御影堂門の全景です。
京都タワーとの距離感がわかることでしょう。

        
         南西方向に目を転じると、御影堂があります。

 
                                東本願寺境内全景図

次回、境内から眺めた御影堂門を続けます。

補遺
東本願寺 真宗大谷派​ ホームページ
東本願寺​  :ウィキペディア

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Last updated  2020.12.30 00:20:05
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