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遊心六中記

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茲愉有人

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2023.08.25
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カテゴリ:観照
=== 2023.8.10 ===
 
9時5分頃に撮りました。良い天気。
ただし、熱中症警戒アラートが7月以来途絶えることなく連日続く状況です。
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
 東方向の空
稜線上空も朝からこの状態ですから、ほぼ快晴です。

 東方向の空
16時35分頃に眺めると、大きな横雲が子連れでゆったりと浮かんでいる感じに変化していますが、バリバリの青空です。
 南の空
           白雲が出っ張ってきています。
南西方向の空 
 西方向の空 
                晴れた一日でした。

=== 2023.8.11 ===
  南の空
10時半頃に撮りました。この日も晴れ。前日よりも雲は活発
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の雲
 東方向の空
昨日の朝の雲の姿と比べると、稜線上空の雲はダイナミックな姿です。夏の雲という感じ。

 東方向の空
15時45分頃に眺めると、稜線上の雲の姿は様変わり。良い夏空景色です。
 南の空
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
見える範囲の空で、全体の雲の姿のバランスが良い感じです。

 南の空
18時15分頃に、もう一度空を眺めると、雲が消えて快晴に。
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
 東方向の空
見事に見える範囲の空から雲が消え去っていました。
こんな状態で空を見る事は滅多にありません。南から西方向が快晴でも東の稜線上は雲が浮游していることが普通ですので。

さて、雲がたりにのつづきです。
真民さんの全詩集に収録の「三昧」という詩集には、もう一つの詩に雲が詠まれています。
「ペルソナ詩語抄」というタイトルのもとに、短詩がまとめて収録されています。
その中に含まれます(p89)
「『ペルソナ』はわたしの出している個人詩誌である」(p86)と付記されています。
                      (参照『坂村眞民全詩集 第一巻』大東出版社)
    ○しんじつ        
 しんじつ恋しきものなれば
 海の魚ともなりなまし
 しんじつ寂しきものなれば
 夜の鳥ともなりなまし
 しんじつ苦しきものなれば
 空の雲ともなりなまし
​ せんなきものは現(ウツツ)なり​
 飛もかねつつ日を重ぬ

 「しんじつ ・・・・・ なりなまし」というパターンを重ねていくところに引きこまれ、余韻が残ります。心の動きに向きあう真民さんの懊悩が響いてくるような・・・。
ひらがなで記された「しんじつ」という表記がいいですね。漢字だと語句の選択に迫られます。例えば、手許の『新明解国語辞典』を引くと、「信実」と「真実」の二語が載っています。少なくとも、この二語の意味合いは分かちがたく「しんじつ」の中に含まれているように感じます。
 「なりなまし」の「なまし」という表現がやるせなさを深めていくような・・・。
 同辞書によれば、「な」は終助詞で「自分の主張・判断などを相手に納得させたり自分で確認したりなどする気持を表す」、「まし」は助動詞・特殊型で「[雅]事実でない(実現の不可能な)事を、実現したものと仮定することを表す」という説明が該当するのかなと思います。

 「続三昧」という詩集が続きます。その冒頭に「移り来し家の窓より」という詩が収録されています。ここに「雲」が詠み込まれています。 p93

 山の名も知らず
 川の名も知らず
 西も東もわからず
 ただ雲の去来を眺めて
 移り来し家の窓より
 永遠のエトランゼのごとき
 砂漠なす心を
 ふとしも深く感じたり
 ああ見あぐれば
 古き家に燕は巣をつくり
 嬉々として春の子を生む準備をなせり
 そを見つつ
 わが心やや明るくなり
 ここに来つる
 わが生の不思議なる縁を
 価値あらしめんと思えり
 山も響け
 川も鳴れ
 雲も影を落とせ
 われはわが命のあらん限り
 寄させのままに
 この世をば生きん
 あといくばくもなき世を

己の詩の世界を追究し詩作に苦しむ真民さん。事情があり転居した古い家にて、巣づくりする燕を発見した時、「砂漠なす心」に大きな感動が湧き上がったのでしょう。その瞬間を詠んだ詩。
エトランゼはフランス語。「外国からの旅行者。異邦人。よそ者」を意味します。己の詩をめざす真民さんは、世間的な目でみれば「よそ者」であり続けている状況だったという自己認識にあったのでしょうか。

さて、雲の変化に戻ります。
=== 2023.8.12 ===
 南の空
11時5分頃に撮りました。この日も連続でほぼ快晴からのスタートです。
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
 東方向の空
稜線上には夏雲がかかっていますが、青空が半ば以上見えています。

 東方向の空
17時35分頃に眺めると、稜線上空は青色一色。雲は消え去っていました。
 南の空
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
夕刻には快晴の状態に。連続で快晴の空となりました。

つづく

補遺
坂村眞民記念館​ 公式サイト
  ​坂村真民について
坂村真民​  :「致知出版社」
坂村真民のおすすめ詩文集​ :「好きな本、おすすめ本、詩の紹介」

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Last updated  2023.08.25 16:31:44
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