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遊心六中記

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2023.09.20
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カテゴリ:観照
=== 2023.9.8 ===
 南の空
7時40分近くに撮りました。ベランダの欄に雨の跡が残り、雨は止んでいました
南西方向の空 
 西方向の空 
                                         西の空に少し青空が見える雲の隙間が見えます。
 頭上の空
その他は、銀鼠色の雲に覆われています。
 東方向の空
                                        稜線上空も同様です。

 東方向の空
10時50分近くに眺めて見ました。
 南の空
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
いずれの方向も空模様は似たような感じです。
この日、台風13号が東日本に上陸という台風報道が朝から繰り返し行われていました。

 南の空
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
 東方向の空
17時45分頃に撮りました。
この日、ほんの一時的な雨はありましたが、天気はほぼくもり
関西では台風13号の影響はほとんどなしですみました。

=== 2023.9.9 ===
 南の空
11時50分近くに撮りました。小型の雲が浮かんでいます。天気は晴れ
かつての陰暦長月(九月)九日は重陽の節句の行事がおこなわれた日です。
『源氏物語』の場面が思い起こされます。
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
 東方向の空
稜線の上空には、大きな横雲が漂っていました。青空の広がりが見えて、気持ちがいい。

 東方向の空
17時35分頃に眺めると、雲の姿は穏やかさを感じるくらいの横雲に変化していました。
 南の空
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
南から西方向にかけては、午前中よりももっと軽やかな感じの雲が浮かんでいます。

余談です。
後で調べてみたことですが、京都の​上賀茂神社(賀茂別雷神社)​では、午前10時に「重陽神事」が行われ、引き続き「烏相撲」が奉納されるという行事が行われました。(資料1)
また、京都・嵐山にある虚空藏法輪寺では13時から重陽の節会が行われました。(資料2)



さて、雲がたりを続けます。
真民さんの全詩集に収録された次の詩集「アジアの路地」からです。
                               (参照『坂村眞民全詩集 第一巻』大東出版社)
この詩集も「序詩」から始まりますが、「雲」が詠み込まれた最初の詩は、「印度映画『河』」です。この詩の冒頭の導入部に
  朝の河
 夜の河
 大きな船
 小さな舟
 夢のような町
 七いろの雲
 きらめく尖塔   という情景の一環として詠まれています。  p218

次は「幻影」という詩に出てきます。
どうしたというのだろう/ 遠い庫車(クチャ)の地で発見されたという/ 木造仏のやさしいお姿が浮かんできた」(21~23行)という詩句の少し後に
 つつましやかな
 結跏のおすがたが
 白い雲をとおして
 光る星々に似ているからであったろうか
 消えていった星が
 ぽっかりとかがやいたように
 私に浮かんできたひとつの幻影   と詩が展開されていきます。 p230

3番目に出てくるのは、「死の灰は遂に」という詩です。この詩には「水爆による最初の犠牲者久保山愛吉さんを弔う」という前書が付されています。真民さんは末尾に-九月二十四日暁-と作詞日を明記しています。
満天の星が光っている/ でも今暁のわたしは/ いつものわたしとちがっている」と己の心境を客観視する詩句から始まります。そして、少し先で、
 いなびかりのようなものが間をおいて閃く
 いくらか雲が流れ出してきたらしい
 星が急に光ったり薄らいだりする
 それと同時にわたしの心も明滅する   と記します。
その後に、 重態を伝えられた久保山さんが
      昨夜午後六時五十六分に亡くなられたからだ
      水爆最初の犠牲者久保山さん
      死の灰は遂に一人の人間の尊い生命を
      奪っていったのだ              とつづきます。
この後、真民さんの原爆・水爆に対する考えが詠み込まれていきます。「恐るべき放射能症」という語句。その後に「平和への願いを世界人類が結集する以外/ この病気の完全治療法はないのだ」と断定的に訴えます。さらに、「日本よ/ 日本人よ」と投げかけて、当時の時勢に対する警鐘が詠み込まれていきます。
広島の原爆/ 長崎の原爆/ 今またビキニの水爆による/ 死の灰/ 死の雨/ 死の魚」と問題事象を列挙して。
      これでもまだ目はひらかないのか
      耳はふさがっているのか
      目しいにされ耳しいにされ
      あやつり人形のようにあやつられ
      どこに行こうとしているのか       と。

詩集「アジアの路地」には、3箇所に「雲」が詠み込まれています。



雲の変化に戻ります。
=== 2023.9.10 ===
 南の空
10時15分近くに撮りました。昨日に続き晴れた空を眺めることで一日がスタート。
南の遠くの空はかなり白雲が広がっている感じですが、建物に遮られて全容は見えません。
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
気持ちの良い青空が広がり、白雲がちょっとしたアクセントになっています。
 東方向の空
稜線上の雲の姿も普段あまり見かけない形の白雲が青空の中に広がっています。

 東方向の空
15時5分過ぎに眺めると、雲の姿は様変わりしています。秋の雲になってきたのでしょうか。
 南の空
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
南から西方向にかけては、夏雲と秋雲の並存という印象を受けます。

 南の空
18時過ぎに撮りました。空は様変わり。一転し曇り空に・・・・
南西方向の空 
 西方向の空 
 頭上の空
 東方向の空

晴れのちくもりの一日となりました。

つづく

参照資料
1) ​恒例祭典​  :「賀茂別雷神社」(上賀茂神社)
2) ​虚空蔵法輪寺 重陽の節会​ :「ざ京都」(京都観光、案内のポータルサイト)

補遺
ビキニ環礁​   :ウィキペディア
核開発競争とビキニ水爆実験 ― 「第五福竜丸」と延べ992隻の被災船​:「戦争と静岡」
都立第五福竜丸展示館​  ホームページ   
    ​第五福竜丸とは​  
ビキニ環礁での水爆実験【ビキニ事件】​  :「三浦市」
核の傷痕、戻れぬビキニ 水爆実験から60年​   YouTube
賀茂別雷神社(上賀茂神社)​ 公式ホームページ
虚空藏法輪寺​ ホームページ

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Last updated  2023.09.20 18:34:24
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