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カテゴリ:探訪
![]() 御影堂門と南の阿弥陀堂門との中間あたり、門側(東辺)に手水舎があります。 ![]() ![]() 水の注ぎ口は龍像です。水盤の側面には清浄水と刻されています。 コロナ禍の関係でしょうか、龍の口から水は注がれていません。 ![]() こちらも単層入母屋造本瓦葺で、間口15.6m、奥行21.25mの木造建物です。 阿弥陀堂の屋根全体が張り出していて、正面に階があります。 ![]() 南東角で、廻縁の下部の礎盤、縁束、木組の眺め。 基壇の上面は敷瓦(甎)を四半敷にして舗装してあります。 ![]() ![]() ![]() ![]() 阿弥陀堂と大師堂をつなぐ渡り廊下、大師堂の南臆面 ![]() 北東角から眺めた阿弥陀堂。木組を金網が覆っています。鳥害除けでしょうか。 ![]() ![]() ![]() 象形の木鼻は見やすいですが、蟇股が金網に遮られて十分に見えないのが残念。 ![]() 階前で、堂屋根の軒先を支える柱は礎盤上に建てられ、足元を保護金具で覆われています。その意匠はごくシンプルです。 ![]() ![]() 境内南東隅に鐘楼があります。 ![]() ![]() 鐘楼の欄間の透かし彫り、虹梁のシンプルな彫り、木鼻の獅子像を楽しめます。 ![]() 境内からの阿弥陀堂門の眺め ![]() 木鼻は獅子像と花。開花の状態が彫刻されていて、立体感が見事です。 ![]() 御影堂門と同様に桟唐戸ですが、こちらの方は狭間の透かし彫りがなくて中央に宗紋が浮き彫りされているだけです。下部も、9つの枡形に対し4つの枡形とシンプルにしてあります。 ![]() 虹梁上の蟇股と大瓶束それぞれの両側の透かし彫りは見応えがあります。 ![]() ![]() 外側から眺めると、孔雀と鶴が透かし彫りにしてあります。 ![]() ![]() ![]() 阿弥陀堂門もまた、築地塀から少し凹んだ内側に門が設けられているのは御影堂門と同じです。違いは築地塀の延長面に埓(ラチ)が設けてある点です。これは勅使門の所と同じ形式です。 ![]() 道路から眺めた阿弥陀堂門。門の先に阿弥陀堂が見えます。 境内に戻り、御影堂門に向かいます。 ![]() 境内から撮った御影堂門。 ![]() 屋根の先端近くに置かれた獅子像の留蓋 ![]() 御影堂門前に佇み、東方向を眺めた景色。突き当たりは柳馬場通で、南北の通りになります。地図を確認しますと、御影堂門前の通りの南北両側は、すべてお寺の名前です。 佛光寺の塔頭寺院なのでしょう。 ![]() 柳馬場通側から眺めますと、突き当たりが御影堂門でその門の向こうに大師堂の大屋根を眺める景色になります。門に至る両側にお寺が軒を連ねているという景色になります。 浄土真宗系としては、本願寺よりも古い時代から、教団を形成して活動してきたのが佛光寺派だったことを改めて今回認識しました。 『都名所図会』や手元の書によりますと、文明年間(1469-1487)、経豪上人の時代に、教団としての大きな転換点があったようです。(資料2,3) 日本史の年表を見ますと、「1461 蓮如、最初の『御文』を書く」、「1471 蓮如、越前吉崎に道場建立」「1496 連如、石山に御坊を建立」という史実が載っています。(資料4) 写真を撮らなかった建物が2つあります。 1つは鐘楼の西隣りにある「和合所」と称される建物。 これは、もとは毎朝法話をされる方のための宿泊所として使用されていたようです。 現在は、「ロングライフをテーマに地域の暮らしや観光をデザインする『D&DEPARTMENT』の京都店」として活用されています。(資料5) もう1つは、手水舎の東側、築地塀との間にある「茶所」と称する建物。 この茶所は「茶所布教」として法話の会場に使われています。(資料6) また、昼は定食が人気の食堂(dd食堂京都)としても使われています。(資料5,7) が、私が訪れた時は閉まっていました。営業外の時間だったのかもしれません。 いずれにしても、この本山佛光寺の探訪で、京都に本山を置く浄土真宗系4宗派の伽藍・境内を一応訪ね終えることができました。 ご覧いただきありがとうございます。 参照資料 1. 建物について :「本山佛光寺」 2.『都名所図会 上巻』 竹村俊則校注 角川文庫 3.『昭和京都名所圖會 洛中』 竹村俊則著 駸々堂 p338-341 4.『新選 日本史図表』 監修 坂本賞三・福田豊彦 第一学習社 5. 境内に素敵なセレクトショップも。仏光寺通の名の由来となった「佛光寺」 :「ことりっぷ」 6. 本山佛光寺茶所布教 :「浄土真宗の法話案内」 7. 佛光寺 :ウィキペディア 補遺 真宗佛光寺派 本山 佛光寺 ホームページ 佛光寺 :ウィキペディア 真仏 :ウィキペディア 了源 :ウィキペディア 経誉 :ウィキペディア [五十一]「経豪上人」~経豪上人、佛光寺を継ぐ~ :「真宗興正寺派 本山興正寺」 真宗十派 :「真宗教団連合」 ネットに情報を掲載された皆様に感謝! (情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。 その点、ご寛恕ください。) スポット探訪 京都・下京 仏光寺 -1 御影堂門・大師堂・灯籠・しだれ桜 へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.06.11 15:27:42
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