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カテゴリ:観照
![]() ![]() 陣羽織 緋羅紗地龍丸模様 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 (資料1) ![]() 身に着けるものの連想から、衣服(着物)をネット検索で調べてみました。 武家装束の1つで、もとは戦場で武将が着た陣羽織に龍が使われています。 ![]() ![]() 陣羽織 茶地立涌梅鉢雲龍丸松模様錦 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 (資料2) ![]() ![]() ![]() 陣羽織 紺地龍丸雲模様金襴 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 (資料3) ![]() ![]() ![]() 陣羽織 白生絹地雲龍模様(模造) 東京国立博物館蔵 (資料4) ![]() 陣羽織 猩々緋羅紗地応龍波濤模様 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 (資料5) これは歌舞伎で武家装束として使われたものとか。 襟の部分に、昇龍と降龍が刺繍されているようです。波濤文が見えます。 ![]() 陣羽織の背には、飛龍と波濤文様が鮮やかに描かれています。 ![]() 四天 亀甲雲鶴龍模様 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 (資料6) 歌舞伎関連として、亀甲文の中に龍が雲鶴と組合わせた模様として刺繍されています。 ![]() 芸能という分野では、舞楽でも龍が使われています。 ![]() 陵王裲襠 雲に龍丸模様唐織 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 (資料7) ![]() 中国古代の蘭陵王を題材にし、雅楽の左方舞楽の曲名となっています。右手に桴(バチ)を持ち、龍頭の面を付けた一人の演者による走舞(ハシリマイ)です。(日本語大辞典・講談社より) 「中国、北斉の蘭陵王長恭が、あまりにも美貌なので、戦の際には竜の仮面をかぶって戦った故事にちなむという」(大辞林・三省堂、一部転記) 陵王の舞衣装の一部です。 さて、陣羽織は武将の武力による戦いの場での装束の一部ですが、江戸時代の泰平の世での大きな戦いは「火」との戦いでした。江戸火消の火事装束です。 ここにも龍が現れます。 ![]() 火事装束(着込・胸当) 萌黄地松皮菱裏牡丹雨龍模様緞子 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 (資料8) ![]() ![]() ![]() 火消襦袢 黒木綿地波応龍模様刺子 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 (資料9) ![]() ![]() 刺子とは、「綿布を裏表に重ね合わせて一面に細かく刺し縫いにしたもの。丈夫で、武道着・剣道着などにする。[以前は消防服にも用いられた]」(新明解国語辞典・三省堂、転記)というものです。 今村翔吾さんの時代小説・羽州ぼろ鳶組シリーズを読んでいますと、大火と格闘し消し終えた後に、火消半纏の図柄を描いた内面を裏返して着て、表にみせつつ、火事場から引きあげるという場面が出て来ます。この両面の画像を見て、このことを思い出しました。 「江戸東京博物館」ホームページのデジタルアーカイブスには、「上着(刺子半纏)」の事例が載っていて、それには龍虎の図柄が描かれています。(資料10) また、「IM アイエム internet museum 」というサイトで、「火消半纏 龍に纏文」という火消半纏(国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館蔵)と出会いました。(資料11) また、今では火消半纏がファッションの1つになってきているようです。そんなサイトも目に止まりました。時代の変化はおもしろい。 この当りで一区切りとして、衣服について続けます。 つづく 参照資料 1) 陣羽織 緋羅紗地龍丸模様 :「国立博物館所蔵品統合検索システム(ColBase)」 2) 陣羽織 茶地立涌梅鉢雲龍丸松模様錦 :「ColBase)」 3) 陣羽織 紺地龍丸雲模様金襴 :「ColBase)」 4) 陣羽織 白生絹地雲龍模様(模造) :「ColBase)」 5) 陣羽織 猩々緋羅紗地応龍波濤模様 :「ColBase)」 6) 四天 亀甲雲鶴龍模様 :「ColBase)」 7) 陵王裲襠 雲に龍丸模様唐織 :「ColBase)」 8) 火事装束(着込・胸当) 萌黄地松皮菱裏牡丹雨龍模様緞子 :「ColBase)」 9) 火消襦袢 黒木綿地波応龍模様刺子 :「ColBase)」 10) 上着(刺子半纏) デジタルアーカイブス :「江戸東京博物館」 11) 火消半纏 龍に纏文 :「IM アイエム internet museum 」 補遺 作品と鑑賞 陵王 :「文化デジタルライブラリー」 舞楽面 陵王 :「ColBase)」 江戸時代の消防 :「消防防災博物館」 火消半纏コレクション :「火消 HIKESHI SPIRIT」 ネットに情報を掲載された皆様に感謝! (情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。 その点、ご寛恕ください。) こちらもご覧いただけるとうれしいです。 観照 インターネットで【龍/Dragon】探しの旅へ 」一覧表 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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