カテゴリ:「ジェンダーと哲学」の本
~神話から読み解く日本人のメンタリティー~
祖先たちは、後の世に、何を語り伝えようとしたのか? 昭和51年に出版された渡部昇一さんの「神話からの贈り物」が、 新版「古事記と日本人」として出版されました。 上智大学の教授である渡部さんはキリスト教についても詳しく、文明、歴史批判の本もたくさん書いていらっしゃいます。英語が専門の渡部さんが、海外の神話と比較して日本神話について話したときに、学生があまりにも知らないということに気が付いて、「世界でもっとも優れた神話の一つとして自国の神話を共通の記憶として持ってもらいたい」と書いていらっしゃいます。 日本では戦後、国粋主義の元凶として、日本神話を一切教育の現場から消し去っっていたのです。 私も神話として学校で習った記憶はあまりなく童話の一つとして、因幡の白うさぎの話をしっている程度でした。イザナギ、イザナミの国創りについても、なんとなく知っているという程度です。大人になって古事記を読み直したときとても新鮮であり、面白い話だなとあらためて感じました。 今この時期に、この「古事記と日本人」ほんとうにタイミングのいい出版だと思います。自国を理解する事、自分達に身についた日本の古代の人々の生き方を知ることで今の自分達の心のあり方がわかる。そう言う意味では本当に歴史を紐解くのは興味が尽きない事ですし、今こそ日本を理解する事が必要なのではないかしら。 古事記から感じることをエッセイ風に纏めたこの「古事記と日本人」電車の中で読むのに楽しい本としてオススメです。他の国との比較も面白く、日本特有である女性の神が祀られているということの意味がわかり易く書いてあります。面白いですよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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