2011/06/13(月)13:58
修行の追憶
生涯、この身の果てるまで修行は続くのだが、
今日まで続いてきた、武道武術の修行の中で
も今でも強烈な記憶として刻まれ続けている
いくつかの出来事がある。
まさに6年前の今日、私は生涯不世出の一番
弟子を喪った。
彼は医師という多忙な職業の中、私の武道を
変革し、進化させていくさ中に絶対に必要な
存在であったし、唯一、私の武術修行を信じ、
支え続けてくれた最初で最後の気が通じ合え
る愛弟子だったのかも知れない。
6年前の今日・彼は多忙な海外出張から帰国
した後、33歳の若さで突然この世を去った。
今の私の武術への思いと情熱は、彼が残して
くれた形見ではなかろうかとさえ思う。
生前何度となく二人で取り交わした会話の中
でこの純白の道衣は俺たちの死に装束だよ。
との言葉通り、最後に彼は私と共に修行した
道場の刺繍の入った、白い道衣の死に装束を
纏って逝った。
毎年この日になるとそうだが、6年目の今日
も、彼は私の近くに来てくれているはずだ。
今宵、酒でも酌み交わしながら武道談義でも
しながらお互いの近況を報告し合おうぜ。
いずれ俺もそっちへ行ったら、その時はどれ
程腕を上げているか試してやるから、その日
を楽しみに修行に励んでおけよ。
今日は私の個人的な修行の追憶を書き綴りました。
彼の命日に免じてお許し願いたい・・・
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