修行の追憶
生涯、この身の果てるまで修行は続くのだが、今日まで続いてきた、武道武術の修行の中でも今でも強烈な記憶として刻まれ続けているいくつかの出来事がある。まさに6年前の今日、私は生涯不世出の一番弟子を喪った。彼は医師という多忙な職業の中、私の武道を変革し、進化させていくさ中に絶対に必要な存在であったし、唯一、私の武術修行を信じ、支え続けてくれた最初で最後の気が通じ合える愛弟子だったのかも知れない。6年前の今日・彼は多忙な海外出張から帰国した後、33歳の若さで突然この世を去った。今の私の武術への思いと情熱は、彼が残してくれた形見ではなかろうかとさえ思う。生前何度となく二人で取り交わした会話の中でこの純白の道衣は俺たちの死に装束だよ。との言葉通り、最後に彼は私と共に修行した道場の刺繍の入った、白い道衣の死に装束を纏って逝った。毎年この日になるとそうだが、6年目の今日も、彼は私の近くに来てくれているはずだ。今宵、酒でも酌み交わしながら武道談義でもしながらお互いの近況を報告し合おうぜ。いずれ俺もそっちへ行ったら、その時はどれ程腕を上げているか試してやるから、その日を楽しみに修行に励んでおけよ。今日は私の個人的な修行の追憶を書き綴りました。彼の命日に免じてお許し願いたい・・・=達人養成塾=☆体幹操作法の習得は諸芸全般一流の登竜門!☆「極意」とは意識を極め自在にすること!☆一瞬にして相手の力を無力化する技法とは・・?6月度「体幹操法」を体感するセミナーページへどうぞ!