2012/02/29(水)00:07
備忘録5
犬の散歩に出かけた。
ずいぶん待たせたな、ごめん、
と言うと、伝わったのかわからないが舌を出しながら近寄ってきた。
・・・だまされやすそうな顔。
人間だったらさぞかし可愛らしく純粋な女の子に違いない。
そんなことを考えながら約1年ぶりの散歩へと出かけた。
どこへ行こうか。
少し考えた末、裏山へと行ってみることにした。
・・・と言っても360度どこを見ても山だから裏もなにもないのかもしれないが。
こんな自然100%のところ。
あまりに足場が悪いので、入り口のあたりで引き返してしまった。
今度はちゃんとした装備をして行ってみようか。
今まで生きてきて一度も足を踏み込んだことがないだけに、今度乗り込むことを考えると少し楽しみだ。
裏山を引き返した後には残された道は唯一のコンクリート張りのまともな道しかなかった。
ずっと自転車で走り抜けていた道。
午後の普段じゃ絶対通らない時間に歩いてみると、やはり何かが違う気がした。
今日の風は穏やか。
空には雲一つ見えない。
この景色だけは何千何万回と見ても飽きないな、
と言葉に出しそうなくらい胸の中ではっきり呟いた。
偵察程度に済ませた初回の散歩。
次はもう少し足を伸ばしてみよう。
まるで新しい土地を歩くように、一つ一つに目を凝らしてみよう。
ずっと使っていたものでも、いつでも新品が目の前にある。