カテゴリ:備忘録
どうにも言葉が思いつかない瞬間というのがある。
自分が経験をしたことのないことに遭遇した時 予想を大きく大きく超えた事態が発生した時 気持ちが昂ぶった時。 こういう言葉が思いつかない瞬間というのはひとくくりに出来るものじゃない。 その瞬間の訪れる過程にはそれぞれ長ったらしいエピソードがある。 しかしそのエピソードを語るのは難しい。 どうしてかって、言葉が思いつかない結果だとわかると、とたんに過程にも言葉が浮かばなくなってしまうから。 だから私がエピソードを的確に綴れることは少ない。 ただ最後に残された感情だけが、その瞬間の価値を計れるものとなる。 そこでどうしても私は納得が出来ない。 だから何かしらの音楽を思い出す。 他人の歴史が自分の想いを代弁してくれる。 音だけに寸分違わない想いを乗せられる。 所詮は人間が作ったもの・・・とどうしても思っている素直じゃない自分を、この時ばかりはしっかり叱っていたりする。 人間、誰しもこういう言葉にならない思いは経験しているものだと思う。 この気持ちはきっと重要なもの。 無理に難しい言葉を引きずり出さなくとも、考える価値のあるもの。 この瞬間が生きている実感なんだろう。 考える余裕がない時、万能なその言葉引きずってきて、私は音楽を思い出してとりあえず自分の気持ちを納得させる。 とにかく、今生きている。 生を実感している。 それだけで十分幸せなんじゃないか、なんて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月28日 23時40分14秒
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