Piazza 山中敦子

２０１２年１２月２４日クリスマスイヴ

中日新聞より


先日岐阜の長良川国際会議場メインホールで行われました

クリスマス「第九」演奏会にて初めて第九ソリストを務めさせていただきました！！


ベートーヴェンが残したこの作品、約２００年の間にどれほど沢山の人に勇気と希望を与えてきた作品なのでしょうか。

作曲家でありながら聴覚を失い、癌に侵され苦難の人生を歩んだベートーヴェン。

そんなベートーヴェンが沢山の素晴らしい作品を残していますが、
第九はクラシック愛好家だけでなく多くの人々にエネルギーを与え続け親しまれています。

今回そんな素晴らしい作品のソリストを務めさせていただける事になり、
嬉しさとドキドキとワクワク、そして身の引き締まる想いでのぞみました。

Adagioの３楽章から突然のFFから始まる４楽章、
やがてPPで奏でられるコントラバスとチェロでのFreude schoner Gotterfunkenのメロディーの部分、私はあのPPの中にある沸々としたエネルギーが大好きで、
あの部分で魂が燃えてきます！！



今回はソリストがオーケストラの前真ん中だったので、
どっぷりと情熱的な演奏の中に浸り、
そして後ろから聴こえてくる合唱の練習の時とは明らかに違う気迫を感じ、
大好きなテノールソロ部分のマーチ

「兄弟よ、自らの道を進め、英雄が勝利の道を進み行くように！」で

更にテンションが上がり、１２００人を超えるお客様の間に挟まれ
今までに体験した事の無い感動を頂きました。




実はこの日の朝、ニュースで南相馬市の子供達のコーラスグループについての番組がやっていました。
思わず目を向けて見入ってしまったのですが、
震災でメンバーがバラバラになり、でも再び集まり歌い始めた。
けれど途中、何の為に歌っているのか解らなくなった。という子もいたり。

大好きな歌を歌う事さえ悩まなくてはならない子達が今もいる。。。

まだまだ沢山こうした状況の人々がいます。
ずっしりと心に響きました。
本番ではこの人々の事を心に刻んで、平和を祈り歌いました。

どうか日本中の人が穏やかな生活ができますように！！
皆で手を取り合っていきましょう！！！

当日の募金が１３万円以上になったそうです。
被災地へとどけられるそうです！！
皆様ありがとうございました！！

人間の力、一人じゃなくて沢山の力が集まると本当に凄いエネルギーになりますね！！

第九で頂いたエネルギーで新しい年をまた笑顔で迎えられそうです！！




合唱、ソリスト、オケ、お客様、皆様に、感謝です！
ありがとうございました！！！

２０１２年も残すところあと５日。
皆様心身共に健康に新年をお迎えください！！