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風 葉 箱

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2006年10月29日
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カテゴリ:風だより
岡山駅西口方面にできた“サンステ”ことSUN STATIONに行ってみました。

すごい人・人・人

なにがなんやら…人混みで店舗の様子もわからない。

とにかく 流行っていた…今のところは…。

“さんすて”に早々と見切りをつけ、駅舎を出る。


久しぶりに降り立つ 西口。

なんだか歩道橋やら連絡道やらが入り組み、迷路のよう。

とりあえず、どこか落ち着ける場所でお茶したい…

と思い「未完成」という喫茶店を目指す。

ここは詩の朗読会などが行われるので

友人達がよく利用するらしいのです。

一度通り過ぎ

ようやく、行き着いてみると「未完成」は“準備中”であった。

営業時間は表示していないが、

なにやら居酒屋風な構えからして、午後の開店?

しかたなく、他を探す。


中国茶の喫茶店を見つけ、おそるおそる戸をあける。

若い男の子が一人、カウンターにいる。

店内は以外に広く、結構本格的な“中国”である。

「やってますか?」と尋ねると(まだ10時前だった為)

「お茶なら大丈夫です」との返事。

料理系はまだ、ということであろう。

奥の大きめの卓に落ち着く。

店内がよく観察できる。

なかなか見事な調度でしつらえてある。

各所に置かれた鳥篭・民具・茶器など眼に楽しい。

メニューの中から“海貝吐珠”(カイバイトシュ)を選ぶ。

貝の形の茶葉♪というのが決めて。

それから、兎饅頭と干果をいくつか。



やがて運ばれてきた透明ガラスの茶器。

丸い茶葉を入れ、湯を注いでくれる。

砂時計をひっくり返し、手前に置く。

たっぷり水の入ったガラスの薬缶をアルコールランプにかけ、点火。

「どうぞ…」

と去った男の子は、てきぱきとランチメニューの支度に取り掛かる。


ガラスの中で 開くアースカラーの菊花。

その中央から 白い水仙花が咲き立ち 

ゆらゆらと湯に靡く。

まさに水中花――

一幅の絵のようである。


砂が落ちきってから、一煎目を注ぐ。

華やかな薫りと すっきりした味わい。

熱さが嬉しい。


中国歌謡が流れている。

オセラ(“大人たち”という意味の地域情報誌)の最新号があったので、

読みながら 二煎・三煎…。


静かに じっくり 雑誌を読む。

晩秋の喫茶店特集とあり、この店も載っていた。

結構な人気店らしいが、今のところ他に客は無い。

11時頃まで貸しきり状態を楽しむ。

たっぷりお茶を頂き、今月号のオセラを細部まで把握し

立ち上がる。

お土産に幾つか茶葉を求め、携帯用茶器(透明プラスチック製)なども買う。

いいお店だった!!!と至極満足。

サンステはチラ見だったが、よいひとときを過ごせたので、上機嫌で帰途につく。


中国の涼しき風 一点点風を感じた

休日のおでかけタイムとなりました☆





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Last updated  2006年10月30日 14時07分59秒
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