なさけないこといっぱい<寄生虫追加・改訂版>★「いやな感触」「記念の印し」「最高級ホテルに誘われた♪」
<裸足でおおきなイモムシを踏みつけてしまった記憶。>ずいぶん昔なのに、あの足裏の感触だけは今でもありありとよみがえる☆ぷちぷちっとはじけて、中身の粘液質のものが土踏まずにまでくっついたもの。<気が付かないうちに、中年になっていたおなか。>子供たちとキャンプに行った時、テントなどの後片付けをしてた。湖畔だったので、きらきら光る朝の水面を気持ち良く眺めながら、折りたたみ式のキャンピング用テーブルをぱちんと閉じた・・・・ら、思いきり良くおへその上の肉まで挟んでしまった!!忘れもしない1996年の5月の連休、福島県金山町の沼沢湖畔のキャンプ場でのこと。今でもちいさく、ホチキスで止めたような傷あとが残ってる。このときは、野田知佑さんの愛犬「ガク」の主演映画『ガクの絵本』のロケの見学&お手伝いに来ていたので、なさけないけど良い記念になってしまった(涙)ちなみに、このときの制作は椎名誠さんのホネ・フィルム。監督はイラストレイターで有名な、あの和田誠さんでした。<思えば、もったいないことを・・・>いつものバンコクの定宿にしてるゲストハウスに、場違いな日本人のボディコンおねいさんが投宿していた。ここは飽きたので、旅の最期に思いきりぜいたくなホテルに移ると言う。「荷物が多いので、持ってくの手伝って♪」と言われて、のこのこオリエンタル・ホテルの客室まで付いてったはるる。 途中、名物のタイ風すき焼きが食べたいというので、サヤ-ム・スクエアの<コカ>に連れて行った。食事の最中には、よせばいいのに彼女が前にやられた皮膚のあいだを移動する寄生虫の話を、克明に聞かされる。なんでも、肌の内側に産み付けられた卵が孵って、幼虫になり動き回るそうな。(ぞぞっ!)日本ではしばらく原因不明にされてしまって、色んな病院をたらいまわしされたと言う。数ヶ月のあいだに、気味悪がって恋人も去ったそうだ。なんせ、盛りあがったコブが移動するんだもんね!熱帯の症例に詳しい医者にたどりついて、的確な治療してもらったら、直ぐに完治したらしい。 食事のあと、オート3輪のタクシーで世界のホテルランキングで常にトップクラスを維持している「オリエンテン(←タイの人は、こう呼ぶ)ホテルに乗りつける。ここは、短パンやゴムぞうり姿の人間は丁寧に追い返されるので、珍しくはるるも麻のスラックスに、皮のトレック・シューズに渋めのアロハ・シャツ。客室係の民族衣装すがたのボーイのけげんな視線にもめげないで、はるるが荷物の一部は持ったまま。 ふたりきりで部屋に入る前、「まさか、おそったりしないわよね?(微笑)」と言われてすっかりおとなしくなって、ベッドのはしっこに並んで座って、冷蔵庫の冷たいものを飲んで・・・「でわ、さよおなら♪」と、とってもお行儀良く帰ったはるる。でも、あれって絶対に誘われてたよなあ・・・今、思うと。すごく純情なのか、ウルトラにぶいだけなのか、自分で自分が解からない、相変わらずおばかなぼくちん。仙台のひとで、すれんだーで色白で髪の長い、ちょっと小柄なめちゃタイプだったのにィ。本名かどうか解からんけど、雪野美子さんとゲストハウスの宿帳にはありました。10年以上前のことですが、名は体を表わす典型のような美しいおひとでした。それだけに、寄生虫が体内を移動した話は凄みがあったけど。ああ、なさけなや・・・(笑)