あやしいふるほんやさん:アジアの迷宮

2005/05/03(火)07:50

夫婦で旅行すると、どうして直ぐにケンカになるの!?

はるるさんちの日常生活(319)

夫婦ふたりきりで長期の旅行を出来るひとたちも居るけれど、周りのひとたちを見てると、そうでないひとたちのほうが遥かに多い(笑) 他人さまといっしょに旅行するときには、多少なりとも遠慮してて口には出さないささいなことでも、永年連れ添ってる間柄だと、無意識のうちに口に出ちゃうのかな?!旅先でのケンカの原因なんかを聞いて見ると、きっかけの大部分はホントにささやかなものばかり。それでいて、ショック・アブソーバーみたいな、間に入ってくれるクッションのような存在が何処にもナイ、旅先という非日常空間だから・・・かな。 自分の配偶者と旅に出るくらいつまらない事は無い! 高いお金を、みすみすドブに捨てに行くようなもん! などと断言して、気の合った同性の友人たちと旅行してるひとたち、の方が多数派を占めてる。 ま、それはそれでいいもんだけどさ~。 欧米の旅行者を見てると、日本人の夫婦のそれと比較して、とにかく格段に夫婦の仲がむつまじい。ま、そうしてないと離婚されちゃうって恐怖感があるのかもしれないけど、自然に仲良しの仕草がホトバシッテル(笑)旦那さまも、甲斐甲斐しいものな~。 配偶者以外の存在と旅行したくなるって・・。 理由は、ケンカばかりじゃあ無くって、ふたりきりになっても別に話すことがなあんにもない!とか、このひとと一緒に居るよりもともだちと一緒の方が楽しい!とか。 あるんだろうけどね。 日本の夫婦の場合、子供が出来てしまうと、愛する対象の「おまえ」や「あなた」じゃなくなって、直ぐに「XXちゃんのママ」や「XXくんのパパ」になってしまうことが多い。人前だけじゃなくって、家庭の中でも互いにそんな風な存在になってしまって。 でも、そんなだと子供たちがいずれ親離れしてゆく時に、夫婦のどちらともさみしいことになってしまいそう。 ↑ほんとうに、仲の良さそうな長期滞在のドイツ人老夫婦でした。 「生きていることを楽しめる場所だ」と、言い残して自分達の泊まってる建物へ。 緑に囲まれて、リゾートの島に点在するバンガロー。 はるるんとこの、旅先でのケンカの原因はたいてい決まってる。 どこでも歩き回りたがる良人と、移動したがらない配偶者。 その辺に理由がある場合が、非常に多い。 本人はいつもの半分以下のペースのつもりでうろうろしてても、はるるの細かい配慮が足りないから・・・スタミナ切れになるまで連れまわしてしまい、疲れ果てて不機嫌な配偶者と対面することになってしまう。 そう言えば、京都でも、シンガポールでも、そうだった、笑 ほんとに、学習能力のないヤツ!! 今回の香港旅行では、なるべく公共の輸送機関を利用して移動していた。2階建て路面電車のトラムを始めとして、前に来たときよりも路線が延長しまくっている地下鉄。いろんな路線がありまくりの路線バス(二階建て)と、暴走する神風ミニ・バス。中国大陸に地面続きの九龍半島と香港島をつないでる、はるるの大好きなスター・フェリーの2階建てのお船。おかげで、4日間の滞在のあいだにタクシーを利用したのはたった1回きり。それも、香港スタジアムから宿泊ホテルまでの、基本料金15ドルだけ。(1香港ドル=約16日本円) だから、ちょいとケンカになりそうになったのは、3日目の夕方から夜にかけて女人街のマーケットから尖沙阻の繁華街を廻って、テンプル・ストリートの露天街をひやかした時くらい。でも、それもたいしたことなく解決した。(お洒落なお店の、おいしいソフトクリーム!を見つけて、ゆっくりと居心地のいい椅子で一休みしたら、機嫌が直った☆)香港の街はエキサイティングで、時々うっとりするくらいに美しくて、とても平和な4日間・・・・の、ハズだった。そう・・成田に着くまでは。 駐車料金が4日間で、洗車付き1900円と言う、前代未聞の画期的な金額のパーキングで無事に自分たちのクルマを受け取り、愛車のハンドルを握ったとたん、運転の事で言い合いになってしまった!ふたりとも運転歴は長いので、とにかくいつも相手の運転の細かいことがことごとく気に障る。お互いの蓄積した疲れもあって、心の許容量のキャパシティも減少していたのだろう。 千葉の幕張からディズニーランドのある浦安のあたりで、自動販売機の使えるパーキングに停めて、飲み物を買おうとしたら・・・何故かふたりとも1万円札以外の小銭を所持していなくて、買えなかった。販売機はすべて高額紙幣は使えず、千円札のみ。とほほ。なんだか、余計にのどが渇いてしまう。不満を残したまま、湾岸から小菅に向かっての首都高速道路に進む。荒川に沿って川口近くまで走った時に、目の前に工事渋滞のクルマの列が。 思わず、後続車に注意をうながすためのハザード・ランプのスイッチに手を伸ばしたら、配偶者がスバヤクその手を払いのけた! さっきから、はるるが「暑い暑い!」と、騒いで暖房を切ろうとしてたから、それと勘違いしたのだ。配偶者は、反対に「寒い寒い!」と騒ぎまくってたからな~。(苦笑)う~む。とにかく、成田からここまでいろいろとイチャモンつけられて、おまけに飲みたかった飲み物も飲めなくて完璧におへそを曲げてしまったはるる、アタマに来てしまった!文句を言われながらもさっきまで、けっこう世間ばなしをしていたのに黙ってしまう。ここから家までのあいだ、完全黙秘のはるるさん♪←こどもみたいだ、と自分でも思う。 浦和料金所を過ぎて、最寄りのサービス・エリアに入り、飲み物などを売店で買いものした後、黙って配偶者にキーを渡す。あとは、お前さんが運転してくれという、無言のメッセージ。そこで、ふたりの間で、いつも暗黙のマナーとしてやってはいけないことになっていることをやってしまう。どちらかが運転している時には、相手の了解なしには眠ってはイケナイことになってるんだけど・・・不貞腐れついでに、東北自動車道路の鹿沼インターを降りるあたりまで、ぐっすりと寝てしまった。ついでに、宇都宮市内に入っても寝たふりのママ、たぬき寝入りしてやった。 さすがに、家のすぐ近所に差し掛かったあたりで、目が覚めたフリ(笑)トランクや土産物などを無言のままに家の中へ運んで、そのまま風呂に入ってしまう。湯船につかっていると、脱衣所に配偶者の影が。「XXXさん、旅行に連れてってくれて、ありがと。オヤスミナサイ・・」蚊の鳴くような声でそう言うと、2階の寝室に上がって行く足音。 結局、意地っ張りなはるるは、その旅行最後の夜は無言のままで、一言の会話もなしに寝てしまった。2歳年下だけれど、ずいぶん昔から、配偶者はずっとオトナだった。そして、今も。おそらく、この先の未来も。はるるは老人のようなこどものまま、おねいさんみたいなばあさんの配偶者の手の中でダダをこねているような気がする(苦笑) ↑きもちのいい風の吹くぶらんこに乗って、とても仲の良さそうなカップル。 海のいろ、泳ぐひとたち、なぜか等間隔で走るボート、強い陽射し。 そして、木陰のさわやかさ。 あたまが、からっぽになりそうな午後。 恋人同志だったハズのふたりが、何時の間にかすっかりそれを忘れちゃってることが問題だよね。別に、1日に1回は必ず「アイシテルヨ、ハニー♪」と言わなければ、それが正当な離婚原因に出来るような国のことを例に出さなくても。 楽天のHPや、それ以外のネットの中のチャットや出会い系サイトその他なんかで、埋め切れないコミニュケーション不足の心の溝を埋めてるひともあるだろな・・・。セックスだって、重要なコミュニケーション・ツールだ。それさえ、希薄になってる世の中、だから。

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