あゆみん　日々是精進

どんな映画でもそうなんだけど　時間の関係でとか　監督の意向でとか
上映する国での事情（ウケとか　そこで描いてあることへの理解度だとか・・・もあるのかな？）とかもあるでしょう、そんなこんなのいろんな理由から
やむなくカットされることってあるんですが
そこにも実は興味深いエピソードがいっぱいあるんですよね。

たとえば「マラソン」。
DVDの特典としてついてた　未公開シーンの中の「チョウォンが初恋の人と再開するシーン」
喫茶店でお母さんとチョウォンと彼女の3人で座って　昔話をしてる。
チョウォンは　表情に出さないけど　ちょっと弾んでてソワソワしながら話してる。
窓の外に恋人の姿を確認した彼女は　あわてて「さようなら」の挨拶をする。
2人で手を取って歩く姿を見て　なにも感じていないようにするチョウォン。
でもその目は　すこしさびしげで　がっかりしてるようにも見える・・ってなシーンがあったんです。
話のスジからいくと　ちょっとそぐわないシーンではあるんですが
そこでのスンウの演技を見てると
「成長してないように見えるけど　でも　ちゃんとそれなりの成長はしてるんだってば・・」ってのが
ひしひしと感じられて　上映外ではあったんですが　すごく「いいなぁ」って思えるシーンでした。

あとワシのダイスキな映画の一つの「ラストエンペラー」もそう。
当初上映されたあと（これを　ワシは3回ぐらい見て3回ともおお泣きしたのだ。
ぢょん・ろーん　の年寄りの演技にすごく泣かされた。（謎））
「完全版」とかいって　その3倍くらいの長さになってたのには　驚かされました。
最初みせられたシーンよか　カットされてるとこのほうに「うがぁぁ！」って思うシーンが多くて。
んでもってそういったシーンの中に「あ～　そっか～！！」って納得させられることもあったです。

実は「王の男」にも「？」なシーンがあったといえばあったのです。
なので
その謎をすっきりさせようとする気持もほんのちょっとあって　ノベライズ本購入したのですが
（でも実は「読んで印象がかわったらヤだなぁ」って心配もあって　
　見かけてから購入するまでに3日間悩みました。うはは）
正解でした。
（でも　日本で上映されたのと韓国で上映されたので　違いはあったのかしらん？
　「誰にでも秘密はある」みたいにさ。）

ワシがなんとなくすっきりしなかったところといえば・・・・
（ネタバレの可能性ありなので　見てない方は飛ばして読んでね）

1.「指輪紛失事件の真相」
コンギルとチャンセンが使用人だったころ　奥方の指輪がなくなってコンギルが疑われた。
で　チャンセンがその罪をひっかぶって　痛い目に会わされた・・ってエピソードの真意は？
王の前での人形劇では「ワタシが盗んだの」ってゆってたけど　それはどうなんだ？

自分がほしくて盗んだのならば　チャンセンが罪をかぶったことについてなにも感じてないのか？
でも　ホントはどうなんだよっ？！えっ？！

・・・ってこのあたりのことは　ノベライズ本よんで　すっきり解決しました。
ふ～ん。
やはり　コンギルの美しさは女性に「きぃぃぃぃっ！」って思わせてしまうのだなぁ・・
チャンセンもそれを知ってるから「オレが守ってやらにゃ。」って思うわけだ。

と　すっきり解決。（よかったよかった）

2.「下を見るな！」のくだり。
このセリフ　けっこう大事だと思うんだけど　
そこのあたりの重要性を気づかせるエピソードがあまりなかったのが　
ちょっぴり残念だったんです。
でも　ここもノベライズ本には　ちゃんと載ってました。
「使用人だった過去」から逃げ出した後　生活の糧とするために芸人の修行をしたわけですね。
そこで　綱渡りがうまくできないコンギルにむかってチャンセンがかけた言葉なんですな。

きっと「他を見るな！いっしょに芸をするためには　オレだけを見てろ！」げな意味も
ふくんでおったのでしょうか。・・いや～ん　意味深・・・・。

とすっきり解決（よかったよかった）

3.王はコンギルになにを求めていたか
「いや　カラダとかはけっして求めちゃいないぞ」とは思ってましたよ？
でも　「も・・・もしかしたら・・」って疑ってはおったんですよ。（いやん！！）
でもやはりそこではなくて　
「いっしょに遊んでくれる人」「うまくできたら　ほめてくれる人」
・・・ん～　やはりコンギルにはお母さんでいてほしかったんでは？と。
映画でもそこらあたりは汲み取れたんですが　本を読むと　そこらあたりが「言葉」ででてくるぶん「あ～　な～るほど」って納得しましたです。

きっと　尺の関係ではしょったところもたくさんあったと思うんですよね。

帰りの新幹線の中で読みながら　映画のこと思い出したり
文章の美しさというか　セリフの間にあるせつなさに　思わず泣いちゃったですよ。
年甲斐もなく。（あははは）
「うが～　映画2回見たのに　2回とも泣いたシーンが同じだったんだよ～。
で　本読んでも　やはり同じところで泣いちゃった。」って
ワシの涙にビビッたトナリに座ってたダンナに　言い訳（つか　真実だが）したです。

あ～　なぁんか　また見たくなってきちゃったじょ。
明日からまたダンナ実家お泊りにいくので（しかも7日は太宰府天満宮に初もうでに（厳密にいうと　初　ではないけど）いくのだ。受験生の皆様の分まで　お願いしておきますからね～♪）
また　ちょっと無理だなぁ・・・・・

あ～あ。
「アイルケ（愛の流刑地）」も見たいし　「イヌが三毛」いや「犬神家」もみたいし　
「ぼくいもこい（僕は妹に恋をする）」も「硫黄島」も見たいしなぁ・・・・
ふ～～～～～～～～～～
も～　こういう欲望って　尽きることがないのかしらん。（作る側もがんばってることだしね）

寝ようっと。おやすみなさい。