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トリとインドとアーユルヴェーダ

トリとインドとアーユルヴェーダ

Nov 20, 2008
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宿探しは不毛のまま、ガンガーの川沿いを上流に向かってぶらぶら歩き、そろそろと適当なところで川岸から上へとつながる階段を上る。もともと距離感覚が鈍いため、最初に見た大きなガートからどの位離れたところか全く検討がつかない。とてもとても遠くまで来たような気にはなっている。それでもともかくまた川に平行して下流の方向に歩けば良いことなので、まぁ、いいかっと思う。こういう分かりやすい土地は旅人にはとても助かる。

上まで上りきって少し行くと右手の先にきれいな白い建物が見える。建物の角に小さめの看板がとても感じよく出ている。店なのか何の看板なのか全く分からない。宿だったらという期待も当然湧き上がる。そして一歩ずつ近づくほどに、たとえ宿だったとしても白く眩しい建物は自分には縁もないだろう、というあきらめが強くなってくる。

しかし、「見るだけ、タダ」の言葉が心によぎる。香港なんかでコピー商品等を売るための最初の声掛けの言葉だ。そう、トリはいつだって完全にあきらめるためにきっちり最後まで見届ける「見るだけ、タダ」精神に至っては筋金入りだったではないか。何を今さら躊躇する必要があるのだろう。

・・・ということで、その白さが眩しい建物まで来て見ると、その建物は大理石でできており、宿だったり・・・した!少し驚くと共に、「あぁ、また前に進まなきゃならないのか」と誰に背中を押されている訳でもないのに、また一歩前に出るしかなくなる。「聞くだけ無駄かも知れないのに、面倒だなぁ」という気持ちの方がはっきり言って圧倒的に強いのに、引き下がれない因果な性格でもある・・・。

勇気を振り絞って、そこで働いているっぽい人に声を掛ける。少し気を取り直して、視界が広がってくると、そこにはパソコンが数台置かれていて、眩しい外観から高すぎるだろうと踏んでいた敷居が親切な感じで下がってくる。値段を聞く前に(聞いて落胆する前に!)まずは部屋を見せて欲しいと頼んでみる。あまりにつるつるピカピカの大理石をともかく褒める。何の下心があるわけでもなく心から素晴らしいと言いたかったのだ。話しかけた人はその宿のマネージャーらしく、大理石はわざわざジャイプルから取り寄せたそうで、とてもご自慢らしい。

部屋を見せてもらうと窓から光がしっかり入って明るくて感じが良い。匂いもなくて(←重要)、普通にいい!部屋からベランダに出て左を見ると、あらら♪これまでどこの宿から見たのよりずっとガンガーが身近に見える。この部屋の感じなら予算的にひょっとしたら手に届くかも♪とちらりと期待も出たりする。しかし、インドのことだから、ここは早々に浮き足立ちにならないようにと自分を落ち着かせる。

部屋のドアの外の廊下の突き当たりにも椅子がひとつ置けるほどの小さなベランダがある。ここからは首をねじらなくてもしっかり真正面にガンガーが見える。そして今度は屋上に案内される。ババーン!と何の障害もなく目の前に悠々と流れるガンガーが対岸方向はもちろん流れの端から端まできっちり見渡せる!きゃ~、目の中のお星さまがキラキラ輝く。これよ、これ!あったらいいな♪の探し求めていたガンガー満喫のんびり宿。

でも気になるお値段は・・・





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Last updated  Nov 20, 2008 08:07:22 PM
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