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トリはこれからの旅を共にする草履が買いたかったし、Bくんは大切な某アイドルのTシャツ以外に着替えがなく、それを汚したくないから替えのTシャツを買いたいということで、メインバザールを端から端まで歩くことにした。いろいろな店に入り、品揃えを比較しつつ、交渉しつつ、マーケットプライスに目星をつけることにした。
トリが買いたいと思った草履には珍しく値札シールが貼ってあり、どうしても値下げしないと言う。いろんな店を回って、結局その店で買おうともう一度値下げ交渉を試みたが、まったく取合ってくれず、値札通り125ルピーで買う。Bくんの選んだTシャツは懸命の交渉の甲斐あって最初の値段より安くはなったが、結果的にトリの草履よりも高くつき腑に落ちないといった様子だった。 メインバザールを駅に近い方まで歩いた。Bくんは南国のフルーツを買いたがったが、これぞという南国フルーツはなかった。お店の人は毒々しくも赤いツブツブの詰まったフルーツを薦めてくれたのだが、トリはザクロを見たことがなく知らなかったので、買わなかった。Bくんはみかんを買った。後ですご~くおいしかったと聞いた。 少し薄暗くなってきたところで解散し、部屋に戻った。明日の朝は早いし、シャワーを浴びて寝ることにした。ホテルにはテレビがあったが、面白くなさそうで見る気がしなかったのだ。あまり眠くもなかったが、昨晩寝ていないのだから横になれば眠れるだろう。そうしないと体力がもたないかも知れない。 しばらくすると誰かがドアをノックした。ドアにはのぞき穴がないので、無視する。どうせ大した用ではないはずだ。しかし、何度もしつこくたたくので、ドア越しに「誰?」と聞いたが、「開けろ」と言うだけ。 「何の用?」と言うと「風呂場を見たい」と言う。水漏れでもしたのだろうか?急に部屋に来た誰か見知らぬ人を風呂場に入れる阿呆がいるだろうか?! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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