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トリとインドとアーユルヴェーダ

トリとインドとアーユルヴェーダ

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Jun 4, 2008
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ちょっとのあいだ貸したサングラスの枠をとめるネジが外れている。些細な出来事だけど、今にして思えば、あれも小さなインド・マジックだったのか。

小さなインド・マジック・・・気にしなければ「そんなこともあるか」といった程度のことだけれど、どうしてそんなことが起こったのだろうと考えると、ちょっと不思議な感じのする出来事がインドではちょこちょこと起こる。よくあるのは、買い物中に財布の中の現金をきれいに使いきってしまうこと。お店の人の方がいくら入っているか正確に知っているかのようにさえ思える。もちろん、自分自身の金銭感覚が甘いといった点も否めないし、あとひとつは、そんな小さなことを「どうしてだろう?」と真剣に答えを求めるでもなく、ただぼんやりとゆる~く思う暇があってそれを弄んでいるだけとも言えなくはない。インドはともかく暇なのだ。忙しく見える部分もあるけれど割合からすれば暇人の方が圧倒的に多いと思う。

結局、確かに修理すれば使えるのだし、思い出のまつわる物を手放すにはあまりにも唐突だったので、あっさりと断る。それでもそれを大して気にした様子もないところが、インド人の屈託のない素敵な一面。あまり悩まず直球で関われるところが気楽でいい。

いつまでも油を売っている場合でもないと思い、次の宿を探すためにその場を去る。

次に当たったのは遠藤周作の小説「深い河」にも出てくる実在のお宿。インド人と結婚した日本人の奥さんの名前がついた宿だ。日本人が集まるところにわざわざ泊まるつもりはないが、選り好みしている場合でもないかも知れないし、ともかくどんな宿か一見の価値はある。

ご主人が案内してくださった室内は日本の旅館風ドミトリーといったところ。いくつかの部屋に分かれて、ベッドではなくお座敷風に雑魚寝するスタイル。アットホームな雰囲気だが、トリには馴染めそうにない。そういう雰囲気をすでに察知してか奥さんはすぐそこにいるのにまったく顔をこちらに向けることなく、ご主人だけがやたらと愛想良く対応してくれる。

やはり「明日からはここだ!」とピンと来るものがなかったので、「考えます」ということで宿を出る。外に出るとすぐに階段があってガンガーまで降りて沐浴できるようになっている。立地としてはなかなか魅力的ではある。

ちょうどそこに日本人女子がいたので声を掛けてみることに。





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Last updated  Jun 4, 2008 09:18:05 PM
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