レスキュー訓練
こんにちは。太陽が戻って来て、基地の外(野外)での活動も本格化してきます。主に、観測、調査がメインです。当然、基地の外に出て行くとなると、事故に遭う可能性もあります。その時の為に、過去3回、レスキューの訓練を行って来ました。1回目は管理棟の3階から懸垂下降を行ったりしました。これは、クレバスに落ちた仲間を助けに行くためです。 基本のロープの結び方の講習もあります。会社関係の餞別で頂いた「ロープの結び方」の本大変役立っています。 (E-F,22-23) 2回目は、自分で脱出するやり方とか傷病者の引き上げとかの講習でした。(F-G,25-26)傷病者の引き上げとなると、助けに行った者と2人分を引き上げるので、滑車を使って、力を分散して引き上げます。 (F-G,25-26)そして、この間、第3回目のレスキュー訓練がありました。3回目は想定訓練で、今までの総合的な訓練です。事故発生から、レスキュー装備は何を使い、どうやって救助するのかレスキュー計画の立案して、実際にレスキューするまでが訓練でした。 実際のレスキュー計画の立案風景です。みんなまじめです。 (管理棟 食堂)実際に外で、要救助者を引き上げるシステムを作っている所です。ちなみにこの日は-30℃でした。 (D-E,25-26) このレスキュー訓練のほか、南極では、ビルとかの目標物はありません。あるのは、緯度・経度の情報だけです。ですので、 自分がどこにいるか解らなくなってしまった時(ロストポジション)の為の、コンパスの使い方や地形図の読み方の訓練(実践)をする野外安全行動訓練や 海氷上での安全行動訓練を行ってきました。 私は、レスキューメンバーに選ばれているので、まじめに取り組んでいるのですが、中々装備と名称が一致しなくて・・・ これらの、訓練は越冬生活に入ってから行います。仕事以外のも、このような訓練も行っています。