新聞記事を見て
万引きをした中三が下り特急電車にはねられて亡くなった話の続報が載っていた。万引き被害にあった書店が営業をやめたそうである。「人殺し」と罵ったり、「配慮が足りない」「今のキレやすい中学生には…うんぬん」と批判したりした人がいたらしい。一見人道的(「人殺し」は別)発言にも思えるが、どうも本末転倒ではないかと言う気がする。亡くなった中学生は気の毒である。推薦で進学先も決まっていたらしいし、何より前途がある若者である。だが、亡くなった原因は彼自身にあったのではないか?警察を呼ばれるような事をしたのは誰だったろう。書店では年に10人は同じように万引きをする者がいたと言う。たまたまその書店で万引きをして捕まったからその書店は閉店にまで追い込まれた。運が悪かったのはその書店の方ではなかったかとさえ思えてしまう。罵倒したり批判したりした人達に問いたい。万引きは『是』なのであろうか。たかが万引き?だが例え出来心でもれっきとした犯罪である。亡くなったからその中学生は被害者になるのか?以前、万引きが頻発する書店が万引きの瞬間を録画したビデオを販売したところ、批判が殺到したそうである(勿論賛同者もいたが)。その元ビデオを買い取ろうとした親までいたらしい。これを親心と言うなら、間違った親心ではないのか?中三なら事の善悪は判っていたはずである。私は亡くなった事には同情しても、彼のした事は許していい事ではないと思う。