テーマ:白血病について(533)
カテゴリ:白血病
今日の夜、あの懐かしいドラマ『赤い疑惑』が放映されました。
17歳の少女が被爆し、白血病になってしまうドラマ。 幸せに暮らしていた少女が、この病気になった事をきっかけに、 複雑な人間関係が浮き彫りになってきたり、異母兄弟との淡い恋をしてみたり・・・ 時代を超えて、復刻されたわけですが、ついつい、見ていました。 ダイアル式の黒電話、出演者のファッション、家具、ビンの点滴・・・懐かしい雰囲気のBGM。 一昔前のもの・懐かしいものが画面のあちこちにあり、 ストーリーを追いながらも、画面の中に映っている他のものに目が行っていました。 しかし、急性骨髄性白血病だと、友人の医師が宣告した時点で、 結構、気楽に見ていた私も、急に見方がかわって、ドラマの話の内容が気になりだし。。。 「あと、どのくらい、生きられるの?」そう、周りの誰もが訪ねています。 「あと、半年。良くて来年の春」と言っていたが、急性白血病に関して、あと、半年もなにもないのに・・・って思ったり。 何もしなければ、進行が早いから、明日にも危険な状態になるかもしれないし、 治療が始り上手く行けば、今の私のように元気に生きていられる。 「治療が上手く行っても、来年の春ということなのかしら・・・?」そう思いながらみていました。 白血病に関しては、命の期限は計れないと思うのだけど。 当時の医療技術では、そう判断せざるを得ないということだったのかもしれないですね。 でも。。。 私自身が白血病になってしまってから、こういうドラマに関しては、かなり辛口な見方をしてしまいます。 確かに難しい病気かも知れないけれど、助かる可能性のある病気だから。 テレビや映画で放映されるものは、悲劇の結末を必ず迎えるじゃないですか。 白血病=不治の病 というイメージを世間の方々に植えつけて欲しくないのです。 確かに、難しい病気で、現代の医療・タイミングや運も重なって、元気になれる場合と、そうでない場合と両方ありえるわけですが、 患者としたら、元気である場合を信じて、辛い治療を頑張ったり、退院した後もずっと元気でいられるように気力でがんばっているのですよね。 時代ものの、ドラマはドラマなんだけど、涙を誘う、その原因が白血病だと思うと、 頑張ってきた私としても、かなり複雑な心境です。 と、言いながらも、今夜はちゃんと2時間観させていただきました。 このドラマをやっていたとき、私はまだ小学生で、まさか後に自分がこの病に冒されるとは思ってもいませんでした。 あの当時は、何も気にせず、見ていられましたが、今は・・・ ココロにはいつも、「絶対治る病気なんだから!」そういう気持ち・願いがあるからでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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