|
カテゴリ:エイブラハム&ヒックス:引き寄せの法則
※02.07.12 John Scriven氏のサイトへのリンクを修正しました。
※まずは この前の日記 を先にお読みくださるよう、お願いします。 先月の日記に書いた通り、今、私にとっての「鳥箱先生」は、エイブラハム&ヒックス夫妻です。 鳥箱先生の「みだりに他人をかじるべからず」という正論と同じで、彼らの本の中には「おぉ~、これはいいこと聞いた!」と、しぼみがちな心に元気をくれるような、ありがたい内容も結構多いんですよ。 でも、それって、彼らが人間的に修養を積んだから、そのご褒美として「教え好きの霊的集団・エイブラハム」からメッセージを託された、ってわけじゃないです。 単に、引っ張ってきた「元ネタ」が優れているだけ。以上! こうしたネタの引用+合成に関しては、〇〇ウェイのセールスで前の奥さん(当時人妻だったエスターと不倫する前に一緒だった奥さん)と組んで、全米トップレベルに登りつめるまで、ガンガン稼ぎまくっていたジェリー(昨年11月18日に死去)の功績が大きいと言えましょう。 というのも、Kyra Speaksのブログ作者・Kyraさん(本業はコピーライターだそうです。元エイブラハムフォロワー、という事以外に身の上話は一切されませんが。)が調べたように、〇〇ウェイっていう会社(マルチな商売方法☆)のセールスというのは、末端の販売員は洗剤だの鍋セットだのを個人相手に売っていますけど、それはあくまでも「末端」の話。 ご自分の目で確かめたい方、こちらの英語ページを覗いてみてください。 http://abrahamhicksfraud.blogspot.com/p/whats-so-bad-about-esther-and-jerrys.html そして、こちらはrickross.comという、カルト宗教問題についての啓蒙・情報サイトの、エイブラハム&ヒックスに関するスレッドです。数日に分けて読まないといけないくらい膨大な量ですが、とにかく真実に少しでも近付きたい方、頑張ってください。 http://forum.rickross.com/read.php?3,21069 日本ではどうだか知りませんが、アメリカの場合、〇〇ウェイ販売員のトップレベル、つまり儲かっちゃって儲かっちゃって仕方が無い、もうウハウハよ~!!!という上層部の人達は、一体何で稼いでいるのか?っていうとですね、 「自己啓発セミナーや、その教材をバンバン売って、儲けている。」 (洗剤だの鍋だの売らないよ~) ...のですって。 ジェリーさんがエイブラハムとの出会い前について語る部分でも何度か登場する、ナポレオン・ヒルあたり、すなわちアメリカで言う"Get Rich Quick"(笑)の類の成功哲学、ですね。 そして、「お金が欲しい...」と両目が$$の形になった聴衆に向かって、景気いいこと一発二発かまして、テープだの本だののセミナー教材売りまくっていたわけです。めちゃくちゃ話うまいわけですよ。うまくって当たり前です。 (ちなみに、我が家には家人の知り合いが昔、ご主人が若くして亡くなり、一時〇〇ウェイに関わったことがあるために、貰い物の鍋が一個だけあります。天ぷらや揚げ物がとても上手にできます。怖くてお値段はとても聞けませんけど。敢えて自分からこの会社の商品を買おうとは思いませんが、品物自体には問題無いですよ。まぁ、売り方はあまり好みじゃありませんがね。) まぁ、とにかく、出るわ、出るわ、いろいろと幻滅させられるような事実が。 書き込みをする人々の冷静な意見や、元・エイブラハムフォロワーだったという人々の体験談 (作者のMariahさんの言葉以外に、コメント欄の匿名書き込みも大いに参考になります。これはKyraさんのサイトも同じですね。)を読むにつれて、
「今、自分が引き寄せなきゃいけないのは、 ...そんな結論に至りました。 引き寄せの法則自体が100%科学的に正しいかは、正直、わかりません。 「ある程度」は正しいのではないか、と、個人的な体験から「ある程度」は認めています。今のところは。古い時代から、あまたの優れた宗教者たちが似たようなことを言い続けてきましたからね。 「だって、先生。私の友達は、みんな...」が口癖のフウねずみと同じ穴のむじなになってしまいますもん。 あ~あ。これからは、本一つ読むにしても、その著者の人となりを直接知っているか (例・エニアグラムのドン・リチャード・リソさん、ラス・ハドソンさん、その他日本で地道に活動している方たち)か、 その、信頼できる人達が「これはいいよ!」と太鼓判押しているか、 もしくは死後最低200年以上(←おーっと危ない。150年、に訂正。1817年没のジェイン・オースティンが読めなくなるっ。)経過しているか、 そういう人達が書いた著作に限る、ってしようかな~。 ←ははは、冗談ですよ、冗談。でも、もうニューエイジっってジャンルにはあまり近付かないようにした方が無難ですね。「信じやすい人」である、私のような人間は。 (だって、神様とノリノリで対話しちゃったのに、盗作を指摘されてあっさり認めたN.D.W.氏とか、天使のセラピーとカードでおなじみのブロンド美人・D.V女史とか、日本でアメリカで高い評価を受けている人達に関して、あまり感心できないような話が次々と飛び出すんですもの。←興味ある方はメールをください。 それから、7つのチャクラについて書いた、C.M.女史の場合は、本を実際に読んでみて「こりゃ~かなり怪しいかも...」と、その物書きとしての誠実さ・力量を疑っていたところ、インチキ大学発行のナンチャッテ博士を名乗っていたことがバレて、以降、Ph.Dの文字が本の表紙から一切消えた、ってこともありましたね~。 ...エイブラハムシリーズの出版元・Hay House絡みの著者ばかりってーのが、どうもニオうと思いません?創業者のルイーズ・ヘイ自身も、ある種トンデモ本の作者としてしょっちゅう槍玉に上がっていますし。確かに、落ち込んでいる時に読むと慰められるんですけどねぇ...。) まぁ、「引き寄せ信者」の方から見たらいろいろ文句はあると思います。 でも、そうした方々は、エイブラハム・ヒックスの本に基づき、「引き寄せ」入門書を著し、多くの人に勇気と活力を与えた作家・リン・グラブホーン女史についてはどう説明をつけるのでしょうか。
2004年、彼女は自らの命を絶ちました。 この辺の事情はこちらのイギリス人作家・John Scriven氏のサイトで活発に論じられていますので、参考になさってください。 ご冥福をお祈りします。 そして、私自身も、一人の日本人として、批判的思考(クリティカルシンキング)の日本バージョン つっこみ力 (← パオロ・マッツァリーノ氏による造語) の達人目指して、日々精進していこう。そう心に決めました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[エイブラハム&ヒックス:引き寄せの法則] カテゴリの最新記事
|