咳が止まらない その3
相変わらず咳は止まらない。以前のような激しい咳ではなく、鼻汁が喉に流れ、それを外に出そうとする生理的な咳。寝ている時、咳で何度も目が覚めた。この咳の出方は間違い無く副鼻腔炎からのものだ。何度も経験しているので断言できる。今日、一週間ぶりの隣町の総合病院への通院。CTで顔の撮影。案の定副鼻腔に膿が少し溜まっていた。「レントゲンには映らないかもですね」と担当の若い医師。彼に勧められてCT画像のコピーをいつも行っている耳鼻科の先生に見せることにした。「あ、それからこの前言い忘れたんですけど…」と医師がPCの画面に顔を向けたまま、マウスをカチカチと操作し、私の胸のCT画像を表示させた。前回、画像では特に問題は見られないと言ってたのに。肺の上部に白い小さな影があってもしかしたら線維化の初期かもとのことだった。まだ小さくてわからないので定期的に検査して見ていきましょうとのことだった。間質性肺炎。実家の隣りの家のご主人があっという間に亡くなった病名と頭に浮かんだ。まだどうかははっきりわからない。6ヶ月後の診察、そのころどうしてるかな。もしかして私と深く関わって行く病気なのかな。意外に他人事みたいにしている私。人生の終末を身近に感じるこの一週間だった。