◆民間軍事警備会社の日本人斎藤さんがイラク武装集団に捕らわれる。
この事件に、日本政府が関わるとマズイんじゃないだろうか?日本は憲法9条により交戦権を放棄している。しかしこの斎藤さんという方は交戦も範疇に入れての活動をしていた。その彼を利するような行動を日本政府が取れば、彼の行動を支持し、援助していると思われる。もっと言えば、日本政府の密命を受け、民間会社を通じてアメリカと共に軍事行動を行っていたのではないだろうかという疑いまでをも生じさせる。つまり自衛隊員をクビにして、民間警備会社ハートを通じ、イラクに日本兵を送り込むという憲法に掛からない方法での裏口派遣が可能であるという裏技の存在を示す。世界の常識として「民間会社の傭兵は政府が関知する所ではない!」というのが通例らしいのに、なぜに日本は彼のために奔走せねばならないだろうかと勘ぐられる。‘憲法9条論議’がされる時に必ず出る例として自衛隊を警備してくれている他国の軍隊が敵と遭遇し、交戦状態に陥った時でさえも自衛隊は手出しが出来ないというのはあまりの身勝手ではないか?という命題があがる。しかし今の憲法ではそれが限界であり、それを選択しているのである。今回もそれに等しいのではないだろか?彼の経歴にはフランス外人部隊があり過去にも軍事行為を行っていた。彼には過去何度も捕虜になりうる可能性があった訳ですよ。今回はたまたま日本政府としてある程度、姿勢を明確にしていたイラクで起きた事件ですが日本政府としてどちらの立場につくでもなく、中立の立場を取っている紛争でこのような事件起きた時、日本がその紛争に否応なしに巻き込まれていってもいいのだろうか。民間会社が武装集団側と契約を結ぶケースだって有り得る訳ですし。平和憲法というが‘それは甘くいつも正義’という訳ではない。自分のために味方を捨てていく厳しい側面もある。それは時として身勝手で非道であり、裏切り者のそしりを受ける。自分達さえ良ければいい、そんな国はいずれ世界からそっぽを向かれる思うのだが・・・・・・。と、いうか!各国の外人部隊、各国の民間警備会社の存在意義ってのも各々の国民・政府らの‘自分たちさえ良ければいい’なのだが。歪んでるってコトかな。なんて考える。