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カテゴリ:こんな夢をみた
こんな夢をみた 僕は観覧席の2階に座って眺めている。 観覧席はとても簡易型でウスイベニヤ板と角材で出来ている。 美空ひばりさんがかなりヨタヨタになって階下へとおりてゆく。 歌いながら芽のしたに見える道路をわたってゆく。 向かい側にはこちらとおなじ簡易な2階立ての観覧席が建っており人々が見聞きしている。 美空ひばりさんはかなり疲労しているのかあしもとがおぼつかない。 向かい側の観覧席の直ぐ手前でうつぶせに倒れた。 白い乗用車がゆ~っくりと美空ひばりさんの上を通過している。 左の手だけがこちら側から見えている。 乗用車が通過すると何事も無かったように立ち上がり急に元気な姿で歌い始める。 なんという光景なのだろうか。 乗用車は4輪駆動車ではないから車高はさほど高く話いのに美空ひばりさんは平気のようだ。 でも歌ってはいる様子だが歌声は聴こえてこない。 歌いながら向かい側の観覧席をあっちこっちへと移動している。 何を歌っているのか。 リンゴ追分やひばりの佐渡情話なんぞが聴きたい。 かなしい酒は僕がお酒を飲めない体質なので深くは体験できないが涙をさそう。 しかし歌声は聴こえてこない。 でも感じてはいる。 うまいなあ。 素晴らしいなあ。 右隣のお兄さんに同意を得ようとすれども反応があまり無い。 なんだか新垣さんのような砂漠に五寸釘のような人だ。 美空ひばりさんは向かい側の観覧席をひととおりまわり終えたようだ。 美空ひばりさんがこちら側の観覧席まで戻ってきた。 また何か歌っているようだが歌声は聴こえない。 歌い終わると観覧席の入り口にある鉄柵に逆上がりのようにしてぶら下がったりしている。 大変珍しいので PENTAX 6 x 7 改 で撮影を試みる。 フィルムの巻き上げ部分がどうもグリース状の粘着物で旨く作動し無い。 フィルムを入れ替える。 ペンタックス67改にはハッセルブラッドのゾナーが付いている。 150mmよりもディスタゴンの方が良かったかもしれないが今はこのレンズが付いている。 そうこうしている内に新垣さんが乗用車で僕を時代劇のセットまで連れていってくれた。 ちょっと高い幕を張った最上段まで真っ青なミニバンがゆく。 こんな真っ青な乗用車はめったに見られない。 新垣さんはあいかわらず黙ったまま運転をしている。 階段の付いた5mほどの高さの石垣の上まで真っ青な車がいって停車する。 広さは4畳ほどの4角形で柵の無いちょっと危険な場所である。 お寿司が並んでいる。 でもこれはセットのいちぶだから食べてはいけないようだ。 やがて美空ひばりさんがお局や比丘尼たちの先頭に立ってのぼってくる。 ひととおり壇上で演技と撮影をしている。 僕はソレを眺めている。 扮装はどうやら大名家のお姫様のようだ。 しずしずと無言で階段をあがってくる。 それなのに新垣さんは壇上の左隅いっぱいになってくつろいでいる。 それはダメ。 落ちると危ないからやめなさい。 新垣さんは無言のまま振り向きもし無いで壇上の左隅ギリギリで遠くを見ている。 不思議なヒトだなあ。 何故僕はこんな場所に居るのだろう。 だいいち僕はエキストラでもなんでもないし新垣さんはセリフも喋りはしない。 美空ひばりさんは僕に軽く会釈を こんな夢をみた 玉地俊雄 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.01.02 12:15:57
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