漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

　　Chopin Piano Concerto No 1 の  No 1 は





Chopin Piano Concerto No 1 の  No 1 は accord ACD 080 であると確信する。
残念ながら音質のさらに良い Lp レコードの発売は無い。

マルタ・アルゲリッチのショパンピアノ協奏曲には３種類の録音がある。
デビュー当日のショパンコンクールでの若鮎の跳ねるような演奏は衝撃的であった。
直後のクラウディオ・アバドと録音した Lp はショパンコンクールの演奏を踏襲している。

４２才ごろ 4. june 1992 の、
Sinfonia Varsovia とのライブ録音が Chopin Piano Concerto No 1 の  No 1 である。
何が凄いといって、
ヘラクレス・ザールでのチャイコフスキィーの第１協奏曲の破綻寸前でいてそうでない。
スリリングでいて見事に弾きキル怒涛の力強さと叙情みを表現し尽くす。
アルゼンチンという危険な国家が生んだ２大音楽家マルタ・アルゲリッチとアストル・ピアソラ !

accord ACD 080 が何故２枚あるのか。
ウインドウズ.メイディアプレーヤーでもスチューダー A 727 でも再生するが、
ＳＡＣＤ再生機パイオニア PD - 70 でのみ第２.３楽章でスリップして停止するのである。
ＣＤの相性かと２枚購入したがどちらもスリップする。
パイオニアの修理部に頼んで読み取りプログラムを変更したが１年ちょいで元の木阿弥。
たが、
これ以上の演奏は無いので 320 Kbps の Mp3 A 727 を通してＣＤにした。
手作りの真空管プリアンプを中継するとオリジナルとは違う真空管の響きとなった。

シャルル・デュトワと録音した運送とそれ以降のライブ録音は似て煮え切らない。
ゼンハイザー HD 800 とスチューダー A 727 でこのＣＤを聴くのは透明感と力感の極値だ。
Chopin Piano Concerto No 1 の  No 1 は紛れも無く accord ACD 080 である。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　玉地 俊雄