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カテゴリ:Eples mindbox
曖昧な空模様ですね、降るのか、晴れるのか...こういうお天気はあてのない待ち合わせをしているようで気持ちもどことなく落ち着かぬものです。どうか晴れますように♪
昨日は正午から時折、空の彼方からけたたましく雷の音が響いていた。そのうちザザァーっと激しい雨でも降るのだろうかと思いきや、気まぐれに小雨が降り注ぐ程度だった。 人は人と関わり合う上で様々な忍耐を強いられることが度々あるが空模様に忍耐という概念は無用無縁のものだ。 Plant put as shown in blue / by Eple その情け容赦のない自然の摂理の選択によって決定される雨の量や雷の音、日差しの強さ...その他諸々なんともワイルドな奔放さが小気味好く感じられ、それをひとつの個性、手腕とするならば羨ましく、憧れさえ感じることもある。 雷といえば祖父を思い出す。イープルは幼少の頃、祖父が怒っている状況のことを「カミナリ落とし」と呼んでいた。 祖父はとても頑固な人で、気難しい人だった。とてもやさしく紳士な一面も兼ね備えた人だったがイープルには誰よりもコワい存在であった。それもこれも幼少の頃、彼によく叱られていたからである(笑)そんな祖父にも苦手なものがあった「雷」である。 雷が鳴ると頭痛に悩まされるという体質の彼は雷の「一撃」が轟く日はまるで別人のように見えるほどだった。雷は嫌いだが雨上がりの庭いじりが大好きな祖父は雨に打たれて生き生きとした植物を眺めるのが好きだった。 Evening sun to farewell / by Eple 人も人に対して言葉というものを用いて「一言」を「一撃」として食らわすことが可能だが、現代の人々はその方法をあまり安易に用いることはしない。 雷を人に例えるならば何といっても昔気質の頑固じいさん、職人気質がそれであろう。彼らの「一撃」は今も昔も無駄がなく、純粋なものでとても小気味好いものである。 善いものは良し、悪しきことは悪し。理屈抜きでこれで事が完結してしまう。 しかし、自然に関しては強者である彼らですらご機嫌を伺うように空を見上げた挙げ句に振り回されてしまうこともある。決して敵わぬのだ。 空はやさしさをも併せ持つが決して媚を売らぬ寡黙な頑固者...そのあたりに心が惹かれる。 玄関先の牡丹の枝葉は昨夜からの小雨に濡れ、生き生きと輝き、光を放つ。 野生のよもぎの葉も月を仰ぎ見るように背筋を伸ばし、しゃんとしている。 これもやはり、寡黙でやさしい頑固者の手腕によるものなのであろうな...と、ひんやりした水滴の付いたドアノブをひねりながら静かに空を仰いだ夜でした。 では楽しい素敵な週末を♪ イープル 楽天ブログ★アクセスランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.11 03:15:42
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