ばみの乱読日記 と猫雑貨。

2018/04/23(月)11:30

リアル鬼ごっこ 山田悠介

本のこと(732)

​​紹介文 全国500万の「佐藤」姓を皆殺しにせよ!―西暦3000年、国王はある日突然、7日間にわたる大量虐殺を決行した。生き残りを誓う大学生・佐藤翼の眼前で殺されていく父や友。陸上選手の翼は、幼い頃に生き別れた妹を探し出すため死の競走路を疾走する。奇抜な発想とスピーディな展開が若い世代を熱狂させた大ベストセラーの改訂版。 ​ リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫) [ 山田悠介 ]​ ありえない設定をどこまでリアルに描かれているか?が問われる小説ですねー。 王国だとか王様とか『じい』とか、昔のRPG?みたいな設定を無理やり日本に持ってきている大胆さはよいにしてもそんな政治で国が栄えるわけなかろうってかいままでこの国どうやってもってたんだよ・・と思わずにいられない。 もちょっと設定、掘り下げてほしかったなー。 自分と同じ性を持つ人間が多いのが気に食わないから鬼ごっこで捕まえて殺しちゃえ☆ ってことなんですが、王様・・・。 王様なのに苗字あるんだ。 しかも『佐藤』 実際に500万人国民殺しちゃったら経済が成り立ちません。 夜1時間だけとしてもすべての交通機関を停止したらそれだけでどれだけの経済損失なんでしょうね? ってか、円、どれだけ暴落するやら。 7日待たなくても国が亡びるぉ。 なんて突っ込みどころ満載なんで、どうもイマイチ話に入って行けず。 いや、設定の雑さだけじゃなくて友情も兄弟愛もぜーんぶ言いたいことはわかるが薄っぺらい。 もしかすると若者には薄っぺらい分いろんな出来事があっさり書かれてて読みやすいのかもしれないけど、アラフォーも卒業したおばちゃんにはちょっとねーこれで感動しろとか言われても困っちゃうわぁ。​​ 思い付きはよかったんだと思うけどね。

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