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2006.03.10
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カテゴリ:先生のおシゴト
3年生の教科書に「情報社会に生きる」という論説文があります。

中学生にとっては、難しい文章で、
最初に読んだとき「うへ~。何のことだかわからん~ショック」という反応が
毎年帰ってきます。
でも、一語一語丁寧に読み解いていくと、
「学ぶ」ことの意味を考えさせてくれるとてもいい教材です。

さまざまな媒体からの情報があふれる社会の中で、
私たちはたくさんの情報を得ること、
覚えること、発信することばかりに心奪われ、
その情報が本当に正しいのか、
正しいと言えることの根拠は何かを考えることを忘れがちだ。
「学び」を単なる「情報」の丸覚えではなく、
「情報の意味」を理解することのできる能力=「知識」を
はぐくむものにすべきである。
そうすることによって、「学び」は楽しくなるのだ、という趣旨の文章です。

ここで引っかかりますよね、「情報の意味」って何?
私は生徒にこう説明することにしています。
「Yくん、情報の意味ってどういうこと?わからないの?馬鹿!」
もちろん、わざとらしくですよ。生徒はくすくす笑い出す。
「このときの『馬鹿』という言葉の情報の意味と…
夕暮れの帰り道、Yくんが、彼女と仲良く並んで歩いています。
不意に「オレのこと好きか?」とY君。
頬をぽっと赤らめて彼女が『馬鹿ダブルハート』。
二つの『馬鹿』は、明らかに意味が違うでしょ?
生徒は大笑いスマイルです。もちろん、人選は慎重に!
「これが、情報の意味はその都度生まれるということ。」

人間は、場面に応じて「情報の意味」の違いを瞬時に判断している。
そんなことができるのは、
【私たちがオギャーと生まれてから、
五感を通じてさまざまな】「情報」を
得ながら蓄積してきたイメージがあるからで、
それこそが「知識」の正体。
どんなにコンピュータが発達しても、
この曖昧模糊とした「知識」を授け、
「情報の意味」を理解させること
【つまり、ドラえもんやアトム】は
幻想なのだ、と。(【】は、ばんりままの補足)

だから、単に「情報」を蓄えるだけの「学び」ではなく、
「知識」をはぐくむ、「学び」が大切なのだ、と。

とまあ、こんなことが抽象的・比喩的な表現をちりばめて
書いてあるんです。

私は、さらに子供たちに問いかけます。
私たちは普段、発せられた言葉から「情報の意味」を探り合っています。
うまく伝えられず、受けとれず、傷つけあったりします。
「あんたなんかキライ!」の「情報の意味」は、
「あなたと仲良くしたいのに!」かもしれません。
たくさんの言葉を発して、たくさん傷つけあって、
「情報の意味」の読み取り方を学べばいいんじゃないかな?
ほんとは自分の発した言葉の「情報の意味」さえつかめていないかも知れないよ。

私の授業は、一つの教材について、
指導書の標準時間よりかなり多くの時間がかかってしまいます。
漢字・語句・表現の一つ一つを丹念に確認します。
それは、今の中学生が圧倒的に漢字に弱く、語彙力も弱いからです。
それをしないと、子どもたちは、文章にたちむかおうとしません。
フルに頭を使って考えようとしません。

この教材や、魯迅の「故郷」などは、
中学国語で出会う最後の大きなヤマですが、
学習後の感想文ではとても評判のいい作品です。
難しくてチンプンカンプンに思えた文章が、
理解できると、何よりもうれしいようです。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
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Last updated  2006.03.11 00:20:27
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