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バリアフリー社会の忘れ物~全盲フリーライター・川田隆一のブログ~※講演等、仕事のご依頼もこちらへ

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ハッシュタグ #箱根花紋 で電報の真実をツイート中!

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2007.05.05
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 目が見えなくて何が嫌だって、私の場合は
車の運転が出来ないのが一番悔しいことです。
子どもの頃、私が盲学校の小学部に入学することになった時、
私を盲学校に併設の寮に入れるのが嫌だった母が運転免許を取り、
東京の盲学校に転校するまでの7年間、車で
送り迎えをしてくれました。
毎日乗っていたせいか、私は車が大好きになってしまい、
「僕も大人になったら車の運転が出来るの?
目が見えなくても運転出来るようになるよね」
と言っては、母を困らせたものでした。
 そんな車好きの性格がこの歳になっても変わっていない私ですが、
先日、久しぶりに友達の車の助手席に乗せてもらいました。
なんと、その車はホルクスワーゲンだったのです!!
しかも、車で私の家に来たのは初めてだったのに、
住所を伝えただけでカーナビに誘導されてやって来たではありませんか!!
あのカーナビというものは、本当に便利ですね。
あれを改良して携帯電話にでも組み込んで、
目が見えない私たちが初めての場所に行く時にも、
「そこを左に曲がってください。
そこは直進してください」
などと、声で誘導してくれたらどんなに便利だろうと思います。
既に、目が見える人のための携帯ナビはありますので、
これは近い将来に実現することになるでしょう。
また、目が見えない人の中には、無尽運転の自動車が開発されて、
全盲でも一人で行きたい所に行けるようになるのでは、と
期待を寄せている人も少なくありません。
けれど、私としては、万一自動運転の車が出来て、
全盲の人が一人で“運転”するようなことになったら、
危ないので、絶対に外出は控えようと思います。
だって、いくら自動運転とはいえ機械は機械です。
いつ何時壊れてしまうかもしれません。しかも、乗っている人が全盲だったら、
機械が壊れたことにすら気付かないかもしれないのです。全盲の人が乗った
自動運転の車が全盲の歩行者をはねたりでもしようものなら、
こんなに悲しいことはありません。
 それにしても、今の世の中、ありとあらゆることを機械や設備に
任せるのが文明の進歩のように思われています。
日本の場合、福祉やバリアフリーも例外ではありません。
町で道に迷っている私に声をかけてくださる人の中にも、
「この上に戻れば大丈夫なのでしょう」
と、私を黄色の点字ブロックまで誘導して
立ち去ってしまう人がいます。しかし、しょせん点字ブロックは
点字ブロックです。道を尋ねても答えてはくれません。
どんなに技術が進歩しても、人の心に勝るバリアフリー対策は
絶対にないと、私は思います。
 それにしても、ドライブ友達が欲しいな!!





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Last updated  2007.05.06 01:31:02


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