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カテゴリ:バス釣り
ゼゼラノートからの抜粋です。
『高宮氏は、希少種が生息する湖沼での移送を前提とした防除協力について、これまではバスの影響が大きいことが調査で分かった場合としていたものを、今回は公的機関から生息数抑制の要望が出た場合に条件緩和するなど、譲歩姿勢を示した。また、防除協力を含む提案は、特定外来生物の指定如何にかかわらず提出するということを強調。ただし、指定したら釣り人の協力は大幅に減少するだろうとも。來田氏は基本的に従来どおり。 丸山氏は「高宮氏や來田氏の発言は、ほとんどの部分で特定外来生物指定の理由と一致する。例外は風評被害と釣り人の気持ち」と述べ、「バスはコントロール不能な魚という考え方は時代遅れ」ともするなど、一定の譲歩姿勢。細谷氏も、高宮氏と來田氏の発言を一定評価。ただ、あくまで特定外来生物指定を前提とするもの。 座長の多紀氏は、「特定外来生物指定で具体的に何が規制されるのか、正確な情報が釣り人に伝わっていない」と発言。 雰囲気的には、双方の妥協により何らかの一致点が見出されない可能性もないわけではない感じになったものの、そのためには具体的な点を詰めるために相当な時間が必要と思われる。法律施行当初に指定する場合の期限となる1月中に結論を出すことはやはり無理そう。高宮氏や來田氏はこれ以上の譲歩は難しい感も(すでにコクチが指定濃厚のなっていることもあり、譲歩したらバス釣り関係者から不信感が出かねない)。』 委員は次のとおり 多紀保彦氏((財)自然環境研究センター理事長) 瀬能宏氏(神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員) 中井克樹氏(滋賀県立琵琶湖博物館主任学芸員) 細谷和海氏(近畿大学農学部教授) 丸山隆氏(東京海洋大学海洋科学部助手) 水口憲哉氏(東京海洋大学海洋科学部教授) 橋本啓芳氏(全国内水面漁業協同組合連合会専務理事) 來田仁成氏((社)全日本釣り団体協議会専務理事) 高宮俊諦氏((財)日本釣振興会副会長・外来魚対策検討委員会委員長) ******************************************************************************************* 以上から、第1回会合から一変して、指定に関して楽観視できなくなってしまいました。 また、今年6月に行われた特定外来生物被害防止基本方針策定に関する環境省と農林水産省との協議の中で、「天然湖沼を特定飼養等施設として認めることが想定される」と環境省が見解を示していたことがわかったようです。オオクチバスは漁業権が設定されているところがあるので、特定外来生物被害防止法の仕組みでは、こうでもしないとオオクチバスを特定外来生物に指定できないようです。 つまり、これで第5種共同漁業権が設定されている4か所の湖(芦之湖、河口湖、山中湖、西湖)に生息しているバスも指定の対象にできるようなったということです。 更に、『日本釣振興会は7日、理事会を開き、麻生太郎総務大臣の会長職辞任を承認。特定外来生物選定をめぐり指摘を受けたことの影響。麻生事務所は、「名誉職的な会長であり、実際の運営にも携わっていないが、会の文書に名前を出されたりすれば、大臣としての影響力を行使しているとの誤解を受けかねないため」としている。』 総務相が釣り団体会長辞任 バス規制で「誤解避ける」(Yahoo!ニュース共同通信) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041208-00000245-kyodo-soci この辞任で、最大の防波堤も崩された感があります。 (1)日本釣振興会副会長の譲歩 (2)日本釣振興会会長(麻生太郎総務大臣)の辞任 (3)魚類学会緊急アンケート [在来種に「影響」半数以上] http://www.env.go.jp/nature/intro/sentei/fin_bass02/ext01.pdf だんだん、外堀が埋められてきつつあります。 このままでは、指定されかねない状況になってきました。 今後の動向に注目していきたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.12.09 22:38:21
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