カテゴリ:認識の歩み
ルソーは社会契約によっても 共同体の構成員が自由気ままに行動するだけでは、 私利私欲の追求が生まれ、 政治が機能しなくなることを恐れました。 そのために 一般意志という公共の利益を目指し、 公共の正義につながる、 統一された概念を重視したのです。 このルソーの社会契約説における一般意志の存在と、 孟子における天命という考え方は、 社会生活の秩序を守る行動の基準として、 多くの類似性を感じさせます。 どちらも「人民主権がすべて」なのですが、 民衆の自由気ままな意志を防ぐためには、 公共の正義のような道徳的視点が必要であると、 孟子もルソーも考えていたのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年10月20日 05時00分05秒
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