カテゴリ:認識の歩み
ある日、根之堅洲国から戻り 国作りをしようと思っていたオオクニヌシが 「出雲の御大(みほ)の御前(みさき)」 にいたところ、 波の間から天の羅摩船(かがみふね)に乗って やってくる神がいました。 ミソサザイの皮で作られた服を着た 小さな身体のその神に名前を尋ねましたが答えません。 周りにいた神々に聞いても誰も知りませんでしたが、 多邇具久(たにぐく:ヒキガエル)によると 久延毘古(くえびこ)ならば知っているだろうとのこと。 早速、久延毘古に聞いてみたところ、 「神産巣日神(かみむすびのかみ)の子どもで、 名前はスクナヒコナでしょう」と答えました。 そこでオオクニヌシが神産巣日神に事実か否かを尋ねると、 神産巣日神は確かにスクナヒコナとは自分の子で、 手の股より落ちこぼれた子であると認めたのです。 そして、オオクニヌシと兄弟の契りを結び、 二柱の神で協力して国を作るよう言い渡した ということでした。 オオクニヌシはそれに従い、 賢いスクナヒコナと共に国土経営に尽くします。 ところが、まだ国づくりができないうちに、 この神は熊野の岬へ行き、 そこから海の向こうの常世の国にいってしまいました。 オオクニヌシと国を作ったスクナヒコナは、 国作りが終わるとやがて常世の国(とこよのくに)へ渡った と言われています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月17日 05時00分06秒
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