私の人生論 (思考が運命になる)

2023/05/12(金)08:34

市場の支配権

認識の歩み(1051)

極東と西洋における交易と商業は、 社会のほとんどすべての階層に影響を与えました。 農民も、都市生活者も、地主も、 自分たちの使う道具その他を、 小商人、職人、小売人から買うことができたのです。 つまり、極東と西洋の市場は、 土地に拘束された他のアジアの共同体社会におけるよりも、 ずっと深く社会の組織に喰いこんだのです。 したがって、手工業は、他の地域と比べて、 もっと大衆的な次元の嗜好や、 低廉な市場を対象として生産を行いました。 中世全体を通じ、支配権がさまざまに重複しあって、 主権を争いあいました。 ローマの教皇、帝国の継嗣、 シャルルマーニュの後継者などは、 それぞれ全キリスト教圏に対する 普遍的主権を主張しました。 唐の太宗李世民、藤原道長など 極東と西洋の国々の君主、封建諸侯、 あらゆる規模の地方的地主などや、 また同時に都市および辺境の氏族や自由村落までが、 お互いに権威、権利、義務の免除、 支配権などを求めて争ったのです。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る