カテゴリ:認識の歩み
アングル人、サクソン人は 海峡を渡ってプリタニアに移ります。 諸族の統率者は各地で王国を創建し、 ローマ貴族、執政官(コンスル)の肩書きを受け、 思いのままに皇帝をあしらいます。 西ゴート人の擁立したアヴィトクス帝、 傭兵隊長リキメルの立てた マヨリアヌス帝以後(四六一) 西方は無政府状態に陥りました。 この乱世にあって、 沈滞している住民大衆に活力を与え、 権威と秩序とを再建したのは 北フランスの属州のローマ人貴族 アユギディウス、シアグリウス父子です。 代々ガリア総督をつとめ、 ローマ的伝統と教養を身につけた一族で、 父はアユテイクスの片腕として軍団を指揮し、 子は軍人というより温厚な文化人肌でした。 四八六年、ソワッソンにいたシアグリウスは 突然北方から襲いかかってきた グロヴィスの軍勢に敗れ、 命からがら南アランスヘ亡命し、 その地方の西ゴート王 アラリッグ二世の保護を求めましたが、 裏切られて敵に渡され、 最後のローマ人総督として処刑されました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年09月08日 05時00分09秒
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