896274 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2024年04月16日
XML
カテゴリ:認識の歩み


中央.地方の行政機構は整備されましたが、
その施政には不手際が多く、
中興政権はわずか二年で崩壊しました。

新政の成否は、恩賞と土地問題の処理にありましたが、
恩賞の給源としての土地には限りがあるのに、
希望者はあまりにも多く、十分に行きわたらない上に、
寺社や公家には厚かったが、武家には薄かったので、
公武間に感情の疎隔が生れ、
新政に不平を抱く武士も多かったのです。

また従来の土地知行をそのまま認めないで、
新たに勅裁によって知行権を安堵すると発表したので、
従来の権利保持者の間に多大の不安をひき起しました。

それで恩賞の申請や権利確認の訴訟のため、
全国から京都に上る人々は
おびただしい数にのぼったので、
一三三三(元弘三)年七月、朝廷では、
北条氏の党類のほかは、所領を安堵し、
訴訟のための上洛を止める命令を出しました。

すなわち北条氏の旧領以外は、
原則としてその知行権を変更しないことにし、
しかも恩賞方や雑訴決断所の言論は渋滞し、
雑訴決断所では、
一旦下した裁決を取消すような失態を
しばしば演じたので、
新政権に対する信頼はしだいに失われました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年04月16日 05時10分06秒
コメント(0) | コメントを書く
[認識の歩み] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.