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しろねこのさんぽ

10~長男ともたろうはやさしい

10.長男ともたろうはやさしい

次男しまちゃんが貰われて、きっとしあわせに暮らしているころ、残った三匹~つれみ(母)、ともたろう(長男)、きくの(長女)~と人間三人もそれなりに、やっておりました。

つれみときくのは、自ら『抱っこしてー』は好きだけど、『抱っこさせてー』は好まず、そこのところをよく把握していないわたしは、無邪気に抱っこしては爪を立てられ、それでも、また抱き上げては、齧られ、それでも(…もういいですか)。

まだ20代前半のピチピチしたほっぺに爪を立てられたときは、びっくりしました。
確かにこんな音がしたんですよ、『プチンッ』って。
ハリがあるって、こういうことなんですね。
これはつれみにやられました。

それから、外でブラッシングをしていたら父が帰ってきまして、その、ぬお~という出現に驚き、パニクったのでしょう、後足(ここがポイント)でわたしの左手甲側、親指の下3センチ、『ドドドドー』と掘られました。
手だと尖った爪で『シャッ』、これは大体一瞬で済みますよ、『イタッ』とは思うけど、それも一瞬。
傷もわりと浅い。傷の風上にもおけない(いや、そこまでは)。
しかし、足は爪が比較的丸いですね、これで『ドドドッ』といかれると、まるで耕された…ような跡になります。
上唇の傷よりハッキリクッキリ!今でもアルコールが入ると赤く浮かび上がる、思い出の傷その2。
これは、きくのにやられました。

ともたろうは、というと。
男の子なだけに、骨もガッシリ。クリクリッとしたブルーなアイがチャームポイントの真っ白ネコで、性格が明るく温厚。怖いもの知らず。
掃除機をかけると決まってその先端にむしゃぶりついてきて、ゴーゴーという音と共にゴーゴー♪とはしゃぎます。

何で覚えたか、ボール状のモノを投げると両手でキャッチ、そして咥えて持ってくる。
投げると、また持ってくる、そしてまた持ってくる、そして(…もういいですね)。

抱っこは何時でも、どんな状況下でもOK。
『仕事は選ばない』がモットーだったわたしはその頃非常に忙しくしており、年間の休みは祝日のみ、いつも終電で帰宅、の日々を送っていましたが、夜中にコッソリ入ってくるわたしの後ろから、これまたコッソリ近付いて、気配を感じた瞬間、『おーんぶっ!』
練習をしているところに、あちらからトコトコと近付いてきたともたろうと、ふと目が合った瞬間、『抱ーっこ!』

どーん!(オモイです。)そして、肩に上がり、わたしの頭に両手を乗せて、最終形は肩車。
これが、お得意のポーズです。

体重は7キロほどでしたが、体も引き締まっており、すばらしい跳躍力ですね。
そのお陰で、仕事用のスーツやワンピースが少しずつ綻びてゆくわけです。

それから掌を鼻の前に出すと、ひたすら舐める、舐める舐める…

『ネコと人間の信頼関係は、肉球を瞼の上に置けば分かる、そしてその生暖かさが心地よい』というような記事を、いつかどこかで読んだ気がして、実践しました。
きくのは(お約束通り)尖ったちいちゃな爪を立て、つれみは徐々に妥協してくれた風、ともたろうは、いつ何時でもALL OK!

生暖かい『ペト』が信頼の証。ともちゃん最高。みんな最高!と浮かれる人間がひとり。

抱っこ、おんぶ、キャッチ、舐める、そして温厚。よく食べよく眠る。
それが、ともたろうの全てでした。

実際、こんなに健康的なネコなら何十歳までも長生きしてくれるのではないかと、思ったほどです。そうです、わたしさえ、きちんと気を配っていれば。

ところで。

犬の散歩に憧れて、ネコ三匹に紐をつけ、散歩に出たことがありました。
5メートルもいかないうちに紐でグルグル巻きになり、わたしは一歩も動けなくなりました。
仕方が無いので、紐をシッカと握ったまま、両足跳びで玄関に戻りました。

ネコは、三匹一緒に散歩させないほうが良いですね。


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