今月の読書メモ(2023.5)
今月もよく働きました。読書メモです。とどのつまり人は食う佐野洋子さんの食がテーマのエッセイコレクション。北京で過ごした幼少期からのお話。「おいしそう」とかではなくて、食べ物に対する執着や記憶など。参鶏湯はおいしそうだけど、朝鮮人参の表現に笑えました。雨柳堂夢咄 其ノ十三 (朝日コミック文庫) [ 波津彬子 ]不思議で美しい物語。大好きなシリーズです。花双六の話が儚く美しくて。猫たちの話、狸の話。どれも楽しく読後感もよかったです。貧困は自己責任か (フィギュール彩 2 4) [ 高沢 幸男 ]寿町で困窮者の自立支援と向き合っている友人の著。血縁、地縁、社縁がない現在。地方に住んでいるとホームレスには出会わないし万年人手不足の業界で働いているのでピンとこないところもあるけど。ホームレスになった方の来し方。寄り添い支援の進め方。ホームレスが駅から排除される状況での本人、地域住民、行政の立場からの考えとすり合わせなど、一線で向き合ってきたからこその意見が興味深い。きのう何食べた?(21) (モーニング KC) [ よしなが ふみ ]シロさんがデレてきているのがうれしい。テツさんとヨシくんカップルも好きなので会えてうれしかった。軽井沢に行きたくなりました。佳代子さんがちょっとずつふっくらしているのもリアル。冒険の国 (新潮文庫) [ 桐野夏生 ]処女作というだけに作者特有の毒が薄い。バブル前夜の浦安。この空気はなんとなく理解出来るけれど、尻切れトンボでもやもやしました。4年ぶりの会社のイベント開催。とっても頑張って準備したビンゴは何も当たらずでも、当たって欲しい人に当たってうれしい。久しぶりの交流の機会は膿がどっと噴出して、よかったのか悪かったのか。