<地点E>
あー、なんだか暫く歩いてみましたけど、誰もいませんねー
そうですね。折角気合入れてRMAも用意してきたっていうのに
……
……ねえ、フォルト。間違いなく危ない感じの人がいるよね
馬鹿、見た目で人を判断してどうする! しかも携帯電話かけてるだけじゃ……
あ、何? 『パターン2』に移行する? 分った、じゃあ俺は適当に殺しとけばいいんだな?
物凄い勢いで敵だという可能性が急上昇してますよー!?
<地点A>
はぁ、はぁ……くそ、三人がかりなのにまだ倒せないなんて
しかも、悠長に携帯電話なんてもの使ってるわ……
……何、落とす?
!? 今、物凄く聞き捨てならないような単語が聞こえたような……
<地点F>
マイマスター、先程から周囲で爆音なり鈍い音なり響きまくっているのですが、
もしかして我々は出遅れてしまったのでは?
いや、待てカラビア。昔からこういうだろう
残り物には福があるってな! ここで地味に立っておけば、後々目立つ機会が出来るってことよぉー!
……マイマスター。しかしどうやら、我々の前にも現れたようですよ
そうだな、カラビア。
しかも、事もあろうかとびきりの大物。総帥も大喜びな奴が、な
あー、キラキか。『パターン2』に移行するから、そのつもりでいてくれ。ああ、適当にどうにでもしちまえ
マイマスター! あのホークさん、何か折角こっちがバトルの準備を始めたっていうのに、携帯で誰かに電話してますよ!
落ち着け、カラビア。奴を見ろ
ホワッツ?
………
彼は既にこちらを『補足』している。しかも『殺る気』だ。
(だが、俺は彼が戦っているところは数回程度しか見たことがないし、実際戦ったことがあると言っても単なる殴り合い。あまり参考には出来ないな)
(何より、
今の彼は恐ろしくマジだ。果たして実力はどれほどのレベルなのか……)
お久しぶりですねぇ、マスター。カラビア先輩もご一緒のようで
………
(マイマスター……)
(ああ、分っているカラビア。……
この男、まるで隙がない!)
……メシア、
やれ
『イエス、マスター』
!? ……なんだ、何をした?
簡単さ
<その頃のコンピュータルーム>
!? なんや、突然高エネルギー反応が……
『おーい、爆弾処理に神経使ってんだ。核の次はなんの騒ぎだ?』
『どうやらただ事じゃないみたいだけど?』
も、もしかしてこの反応は……!
う、嘘ッスよね? 幾らなんでもこんな……!
衛星サテライトキャノンやあああああああああああああああああああ!!!!
『ええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!?』
続く