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何処だ……何処に消えやがった、あの野朗!
おいコラそこの鷹! 何時まで無視してる気だお前!? 何だよ、こっちはテメーに用はない…… !? 見せるのは初めてだったな! これが俺の『ナワノツメ』だ! 此処まで持ってくるのに苦労したぜ! カラビア、確実に仕留めるぞ! でないと何をしでかすかわからん! 速攻を誇るホークさんを超えた先制攻撃……グレートですな わお、これまた派手な武器持ってきてるじゃないの さあ、避けられる物なら避けてみろ! 食らいやがれえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!! ズガ―― ―――不思議な事に、その銃声が響いた瞬間、俺はある世界での出来事を思い出した。 その世界に行くのは二度目で、当時つるんでいた仲間と共に、襲い掛かってくる敵を片っ端から片付けていったのだが……最悪な事に、タブーとしてきた正体がばれてしまったのだ。 <???> ダンッ! ○○○○○○○所属、特別臨時隊員。神鷹・カイト。先日の戦いから、君が人工生命体。しかも身体の各部に機械を使った、俗に言う『起動兵器』によく似た人形であることが判明した ……… 更に、君はこちらに協力する前、敵の襲撃の関係上仕方のないこととはいえ、何も言わずにこちらの施設を破壊。幸いながら犠牲者はいなかったとはいえ、多くの被害を出したこともまた事実 しかも、君は戦闘時、民間人を多く巻き込んで敵を倒している。故に、我々はこれより、神鷹・カイトを正式に『機械人形』、それも十分危険な殺戮機械と認定する! ―――隊長や同部隊の皆はすぐさま否定の言葉を入れようとしたが、俺はそれを遮った。どの世界でも上官の言うことは絶対だ。反発したら痛い目を見る程度ではすまないだろう。 それから俺は、暫く独房の中での生活を言い渡される事になった。正式に人形と認定されてしまったこの世界において、俺はこの独房内で食料を支給されない……はずだったのだが、またしても隊長や皆が気を使って食べ物をくれた。 だが、俺はどうしてもそんな好意を受け取る気にはなれなかった。 その後、俺は驚くべきことに、2ヶ月間の間何も食べなくても全く平気だった。別に代理に何か食った訳ではない。単に『そういう構造』だということを思い知らされただけだ そして、この瞬間。俺は理解した。 俺は『神鷹・カイト』、『ハゲタカ』、そして『ジーンナンバー1』なのだ、と。 ならばその事実を受け止めよう。そして、忘れないようにしよう。 俺が、ずっと俺であるために必要な事だと思うから――― <現在> ! (だが、どうしても許せない! さも玩具のように扱い、兄弟たちを捨てていった、あの男が憎い!) だが、その為に壁があるのならあああああああああああああああああああ!!!! 何!? 純粋に動くことで『ナワノツメ』を避けただと!? 束縛するよりも速く、か!? 邪魔者は全て殺す! むかつく奴も殺す! そして、その為の障害も、全てだ! ま、マイマスター! くっ、ファイティング――― がああああああああああああああああああああああああ!!!! スピリッツッッ! 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.09.25 08:34:07
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