中途半端が一番いけない
今の世の中、二極化といって、どちらかが人気あるのですよね。中途半端が最もよくない。本とか出版の世界では、価格が二極化しているということはまだなさそうですが、発行部数では二極化がすすんでいるらしい。昔はあまりでなかったミリオンセラーが、このごろはバンバンでてくる。逆に売れないのは自費出版とかでないのに数百部。分布図をとると、昔は天保山型だったのが(ローカルな話題でごめん)、今は東京タワー型。売れるのはとことん売れる。天保山の近くにあるといえば海遊館。ところがこの海遊館、原油高騰の影響を思わぬところで受けていたらしい。あそこの名物、ジンベイザメ水槽の海水、少し前までは高知沖からフェリーが汲んできたそうだが、大阪~高知間のフェリー航路が破産で廃止されてから、自社で船を仕立てて汲みに行ってるので、コストが3倍についているらしい。フェリー会社が破産したのは、原油高が引き金だが、やはりフェリーの中途半端な設備と値段が、お客さんに対してボディブローのように響いたのだろう。昔なら値段も安くてフリースペースも多くてゆったりした船は便利なのだったが、今、大阪~高知で急ぎなら飛行機、安くなら高速バスをつかうだろう。(同区間:飛行機15,200円(特割1で10,400円~) 高速バス6,000円 フェリー4,500円)この区間のフェリーは乗ったことがないのだが、こういう指摘を受けるようだと、よほど船好きか飛行機嫌いでないと利用しないだろう。一方、世界一周クルーズなどの豪華客船は、なぜか予約がとれないくらい人気だという。これからの国内航路は、豪華クルーズ船か、ドライバー様向けのフェリーか、格安で行ける船かでないと難しいだろう。中途半端はいちばんいけない。普通の(鉄道の)寝台車は片っ端から廃止されているのに、夜行高速バスと豪華寝台列車(カシオペアやトワイライトEXPなど)は予約がとれないくらい人気があったりする。※個人的な思い出だが、自分が乗った船で一番高いのは「天神祭船渡御の船(夕食付で28,000円)」、その次に高かったのは東京竹芝~父島間(2等学割片道で約18,000円)。●本を出したいあなたに:最近ビジネス書発行ブームですが、知らないうちに損してませんか?ある人は数億円儲け、またある人は、数百万円もお金を払っています。失敗しない本の出し方や、ベストセラーをとれなくても儲ける方法が分かるメルマガ「本を出して失敗する人・儲かる人」。ご購読はこちら→ http://www.ochanomiz.com/mailmag/